■モノコックボディに生まれ変わった「現代版」ディフェンダーとは?
自動車業界は、製造するメーカーと販売する販売会社(販社)が独立した「製販分離」が現在も続いています。トヨタは「製販一体」に舵を切ろうとしていますが、基本的にメーカーが製造し、販社が売るというのが現時点では普通になっています。
新車をネットで販売(購入)する流れは、サブスクリプションやリースなどにほぼ限られている一方で、輸入車などでは徐々に特別仕様車などをネット販売限定にするなどの試みも始まっています。
メルセデス・ベンツなどがこうしたネット限定仕様を発売しています。世界では、ネット販売やサブスクリプションなどに積極的なLynk & Co(ジーリー傘下で開発は主にボルボが担っている)という例もあります。
2020年5月8日、ジャガー・ランドローバー・ジャパンは「オンライン・セールス・アドバイザー(OSA)」に、新型ディフェンダーを追加したと発表しました。ディフェンダーといえば、ランドローバーを代表する悪路走破性の高さが特徴で、先代は堅牢なラダーフレームに、アルミボディで軽量化が図られた本格派の4WD。
●オンライン可能なグレードは3つ
以前お伝えしたように、新型ディフェンダーはラダーフレームから軽量アルミニウムのモノコックボディになり、新しいアーキテクチャー「D7x」をベースに開発され、同ブランド史上もっとも頑丈なボディ構造を実現しているそう。従来のラダーフレーム構造と比べると約3倍のねじり剛性が確保され、さらなる軽量化も図られています。
今回、新型ディフェンダーが加わった「OSA」は、顧客が興味のある車種をはじめ、愛車の下取り参考価格、購入資金とローンプランから全国の新車のみならず中古車在庫を抽出し、ユーザーにぴったりな車両を提案するサイトです。
それだけでなく、仮予約金を入れることで一定期間その車両が優先的に確保され、商談予約が可能サービスになっています。なお、ローンチエディションを皮切りに新型ディフェンダーは先月から受注が開始され、好調な出だしになっているそう。
オンラインでの購入予約の対象になるのは、新型「ディフェンダー」「ディフェンダーSE」をベースとした「キュレイテッド・スペック」のうち、「110(ワンテン)」のファブリックシート&5人シート仕様、同じく「110(ワンテン)」のファブリックシート&7人シート仕様、「110(ワンテン)」のレザーシート&7人シート仕様の3グレード。
新型コロナウイルスにより外出を自粛している方も多いと思いますが、ディーラーに出向くことなく、自宅で新型ディフェンダーの3グレードから選択することが可能になったわけです。
購入予約は、まずユーザーが情報を登録すると最寄りの正規販売店から連絡が入ります。即決できなくても、担当者(担当販売店)と車両などの詳細や不明点などを電話やメールでやりとりした後に決定することもできます。
なお、「OSA」を使って5月31日(日)までに新型ディフェンダーの購入を成約すると、成約記念品として「LEGO Technic Land Rover Defender」のプレゼントも用意されています。
こちらは、レゴブロック2,573ピースを使って、細部にまで忠実に再現された新型ディフェンダーを作ることが可能。納車までの間、子どもがいる人や、もちろん大人もレゴで納車までの時間を「ステイホーム」で楽します。
新型ディフェンダーの「キュレイテッド・スペック」の「110」のファブリックシート&5人シート仕様が630万3000円〜、110 ファブリックシート&7人シート仕様が683万7000円〜、110 レザーシート&7人シート仕様が843万3000円〜となっています。
(塚田勝弘)
【関連リンク】
オンライン・セールス・アドバイザー(OSA)
https://online-sales-advisor.landrover.co.jp
【関連記事】
先行予約で大好評! 新型ディフェンダーの受注がスタート【新車】
https://clicccar.com/2020/04/08/967328/
ARアプリで新型ディフェンダーをチェックできる「DEFENDER AR」が提供開始
https://clicccar.com/2020/04/27/972890/