2020年7月20日にBRZの受注が終了! 次期「86/BRZ」登場へのカウントダウン開始

■誕生から丸8年が経過、次期86/BRZの開発が本格化!

トヨタとスバルの提携で誕生したFRスポーツ「86/BRZ」。早いもので2012年4月の発売から丸8年が経過しており、次期モデルの開発が本格化しているようです。

東京モーターショー2013に出展されたコンセプトカー「FT-86 Open concept」

現行モデルの開発時には、投資効率を理由にトヨタ社内では営業部門から強い抵抗があったようですが、当時副社長だった豊田章男現社長の後押しや若年層のクルマ離れへの危機感から手頃なスポーツカー開発に関する企画が通り、スバルの協力を得て具現化。現在に至っています。

トヨタ、スバル両社による次期86/BRZの開発が進行中

スポーツカーにとって重要な「低重心」の実現にスバルの水平対向ボクサーエンジンが大きく寄与しており、エンジン重心を後方に設定した「フロントミッドシップ」構想を実現しています。

両社は、2019年9月に互いの強みを持ち寄ることで提携関係の更なる発展・強化を目指した新たな業務資本提携を発表しており、同提携には新型「86/BRZ」の共同開発も盛り込まれていることから、次期モデルにおいてもこれまでの開発で培ったノウハウが引き継がれるものと予想されます。

■2020年7月20日にBRZの受注が終了!

そうしたなか、東京スバルが公式HP上に本年7月20日でBRZの注文受付を終了する旨のアナウンスを掲載。

2020年7月20日で販売が終了となる現行スバル「BRZ」

一方のトヨタも、現行86をベースにしたGT「British Green Limited」やGT「BLACK LIMITED」といった特別仕様車を設定して販売促進を図るなど、両社が次期モデルの発売準備に向けた動きを見せ始めています。

トヨタ86の限定モデル

各種情報によると、次期モデルではエクステリア・デザインはキープコンセプトながら、「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」の採用に加え、出力が現行の 207ps/21.6kgmから2割程度アップすることで、低中速トルク増大によるドライバビリティ向上が見込め、走りのポテンシャルがいっそう向上する模様。

スバルの新プラットフォーム「SGP」

モデルチェンジのタイミングについては昨今の情勢から変動が予想されますが、年内に発表、来夏までの発売が見込まれており、生産は86/BRZともに現状どおり、富士重工業の群馬製作所本工場が担当するようです。

欧州仕様のトヨタ86

更なるポテンシャル向上が予想される新型「86/BRZ」の登場に期待が高まります。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA、SUBARU)

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【関連リンク】

TOYOTA 86
https://toyota.jp/86/

SUBSRU BRZ
https://www.subaru.jp/brz/brz/

東京スバル BRZ
https://www.tokyo-subaru.co.jp/newcars/brz.html

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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