■誕生から丸8年が経過、次期86/BRZの開発が本格化!
トヨタとスバルの提携で誕生したFRスポーツ「86/BRZ」。早いもので2012年4月の発売から丸8年が経過しており、次期モデルの開発が本格化しているようです。
現行モデルの開発時には、投資効率を理由にトヨタ社内では営業部門から強い抵抗があったようですが、当時副社長だった豊田章男現社長の後押しや若年層のクルマ離れへの危機感から手頃なスポーツカー開発に関する企画が通り、スバルの協力を得て具現化。現在に至っています。
スポーツカーにとって重要な「低重心」の実現にスバルの水平対向ボクサーエンジンが大きく寄与しており、エンジン重心を後方に設定した「フロントミッドシップ」構想を実現しています。
両社は、2019年9月に互いの強みを持ち寄ることで提携関係の更なる発展・強化を目指した新たな業務資本提携を発表しており、同提携には新型「86/BRZ」の共同開発も盛り込まれていることから、次期モデルにおいてもこれまでの開発で培ったノウハウが引き継がれるものと予想されます。
■2020年7月20日にBRZの受注が終了!
そうしたなか、東京スバルが公式HP上に本年7月20日でBRZの注文受付を終了する旨のアナウンスを掲載。
一方のトヨタも、現行86をベースにしたGT「British Green Limited」やGT「BLACK LIMITED」といった特別仕様車を設定して販売促進を図るなど、両社が次期モデルの発売準備に向けた動きを見せ始めています。
各種情報によると、次期モデルではエクステリア・デザインはキープコンセプトながら、「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」の採用に加え、出力が現行の 207ps/21.6kgmから2割程度アップすることで、低中速トルク増大によるドライバビリティ向上が見込め、走りのポテンシャルがいっそう向上する模様。
モデルチェンジのタイミングについては昨今の情勢から変動が予想されますが、年内に発表、来夏までの発売が見込まれており、生産は86/BRZともに現状どおり、富士重工業の群馬製作所本工場が担当するようです。
更なるポテンシャル向上が予想される新型「86/BRZ」の登場に期待が高まります。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA、SUBARU)
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