■100kg軽量化された540PSのモンスターセダン・ジュリアGTA
以前お伝えしたように、アルファ ロメオ・ジュリアGTAは同ブランド110周年を記念したモデルで、500台限定の貴重なモデルです。デザインセンターによる専用のカスタマイズも可能になっています。むしろ、吊るしで乗ることは想定されていないのかもしれません。
中でも目を惹くのは、フロントノーズです。これは、1971年のヨーロッパツーリングカー選手権(ETCC)を制覇した車両を彷彿とさせるフロントノーズ、スプリントGTA(1965年〜1968年)の非対称な鼻先、GTA 1300ジュニアのシンメトリカルなフロントノーズからインスピレーションを得たそう。
こうしたノーズは、同じレースを戦うドライバーを区別する必要から生まれたもの。アルファ ロメオの歴史的な白いマスクを現代で再定義することで、そのヘリテージを呼び起こす視覚的な効果も期待されます。
●ブレーキャリパー、ロールバーなどのカラーも選べる
ジュリアGTAと2シーターのGTAmは、レッド、トロフィーホワイト、モントリオールグリーンから選択可能。ピンと来た方もいると思いますが、イタリア国旗に敬意を表したカラーリング。
ほかにもブレーキャリパー、ロールバー、ステッチ、シートベルトのカラーも選べます。こうしたカスタマイズは、ホームページのコンフィギュレーターで確認できます。
さらに、ジュリアGTAには特別色のヘルメット、オーダーメイドのクルマのカバー、ドライビングアカデミーのドライビングコースが含まれています。2シーターのGTAmにはアルパインスターズ製のレーシングスーツ、グローブ、シューズも付属。
新型ジュリアGTAは1965年のジュリアGTAにインスパイアされたモデルで、540PSを誇る2.9L V6ツインターボが搭載され、ジュリア・クアドリフォルオから100kgの軽量化が施されています。ジュリアGTAの価格は176,500ユーロ〜、GTAmは181,500ユーロ〜とアナウンスされています(英国での価格に換算)。
なお、日本への導入の有無や時期、価格については未定とされています。
生産台数は世界でわずか500台ですので、世界中のアルフィスタにとって、ジュリアGTA、GTAm、デザインセンターによるカスタマイズモデルは、仰ぎ見るような限定車といえそうです。
(塚田勝弘)