横浜ゴムの「ADVAN」のハイパフォーマンスタイヤ「ADVAN APEX V601」が認められた美しさ、革新性とは?

■初の「ADVAN」は、ヨーロッパでの低評価を覆す挑戦だった!?

サーキット走行やスポーツ走行、さらには街中での快適性にも配慮したモデルが多く投入されているハイパフォーマンスタイヤですが、横浜ゴムの「ADVAN」は、1978年から投入されているハイパフォーマンスタイヤ(アルミホイールもあり)です。

1976年にヨーロッパで「日本の乗用車用ラジアルタイヤはウェット性能が低い」と指摘されたことを受け、同社は純粋な技術的チャレンジから世界最高レベルのウェット性能を備えたタイヤ「ADVAN-HF」を開発し、1978年に市販化しています。

ヨコハマタイヤ アドバン
1978年に発売された「ADVAN-HF」

それ以来、ヨコハマタイヤのスポーティイメージ、レースシーンでの活躍を担ってきた「ADVAN」。同社は、ウルトラハイパフォーマンスサマータイヤの「ADVAN APEX V601」が2020年2月4日、「iFデザインアワード2020」のプロダクト部門を受賞したと発表しました。

ヨコハマタイヤ アドバン V601
「iFデザインアワード2020」のプロダクト部門を受賞した「ADVAN APEX V601」

「ADVAN APEX V601」は北米専用に開発されたタイヤで、同社の歴史的ヒット商品である「YOKOHAMA A008(日本名「ADVAN HF Type D」)」のトレッドパターンを彷彿とさせる非対称パターンに、最新のハイパフォーマンスタイヤテクノロジーを投入。ウェット性能やハンドリング性能を高次元で両立するとともに、優れた静粛性を実現しています。また、高品質のマイクロシリカを配合したトレッドコンパウンドにより優れたコーナリング性能を発揮します。

●革新性、仕上げ、機能性、美しさに加えて、信頼性やポジショニングなどの基準に基づいて総合的に評価

「iFデザインアワード」は、最も長い歴史を持つデザイン団体のひとつ「iF International Forum Design」(独・ハノーヴァー)により1953年に創設されたデザイン賞です。

応募作品は、革新性、仕上げ、機能性、美しさに加えて、信頼性やポジショニングなどの基準に基づいて総合的に評価されます。今回は、56の国と地域から7,298件の応募があり、デザイン専門家78名により、厳正な審査が行われた結果、「ADVAN APEX V601」が「iFデザインアワード2020」のプロダクト部門を受賞。

横浜ゴムは、中期経営計画「グランドデザイン2020(GD2020)」のタイヤ消費財戦略において「プレミアムタイヤ市場における存在感の更なる向上」を掲げています。

それにより、独自路線を強めた高性能かつデザイン性の高い商品を積極的に投入。「iFデザインアワード」のほかにも多くの商品が世界的なデザイン賞で高い評価を得ていて、「シカゴ・アテネウム グッドデザイン賞 2019」(GEOLANDAR X-CV、GEOLANDAR X-AT)、「2019 SEMA Show」(Best New Tire Winner:GEOLANDAR X-AT、Runner-up Awards:ADVAN APEX V601、GEOLANDAR X-CV)、「Red Dot Design Award 2019」(GEOLANDAR X-MT)を獲得しています。

現在のハイパフォーマンスタイヤは、ハイグリップ、ハンドリング、コーナリング性能などの高い性能だけでなく、見た目のかっこよさなども求められていて、「ADVAN APEX V601」は、革新性や機能性、美しさなども高く評価されたことになります。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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