ミシュランが欧州の10拠点でマスク、防護フェイスシールドを生産

■手の消毒剤などの生産プロジェクトにも着手

自動車メーカーや自動車部品メーカーなどが本業ではないマスク生産に乗り出しています。世界第2位のタイヤメーカーであるミシュランは、世界的な新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、欧州の10拠点でマスク、医療従事者向け防護フェイスシールドの生産を開始すると発表しました。

ミシュラン
世界2位のタイヤメーカーであるミシュランがマスク生産を開始

生産されるマスクは、使い捨て用と再利用可能なタイプの2種類。事業展開する国々の医療機関や従業員に提供される予定で、まずは欧州の10拠点で毎週約40万枚の使い捨てマスクを生産、順次増産します。

再利用可能マスクについては、5月までに週100万枚、6月には週500万枚のペースでの生産を目指すとしています。再利用可能マスクは洗浄可能で、交換可能なフィルターにより100回まで使用可能なため、週生産500万枚は使い捨てマスク5億枚に相当するそう。

ミシュラン
ミシュランによるマスク供給 イメージ

また、フランスの病院からの要請により、医療従事者向け滅菌可能なポリカーボネート製フェイスシールド(防護マスク)の製造も開始されていて、4月中旬以降に1万枚の外部委託生産予定です。

ミシュランは、この他にも人工呼吸器、医療機器部品、医療用クッション、手の消毒剤などの生産プロジェクトにも着手。同社は、今後も行政や業界団体と連携を図りながら、必要な支援を行くとしています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる