■手の消毒剤などの生産プロジェクトにも着手
自動車メーカーや自動車部品メーカーなどが本業ではないマスク生産に乗り出しています。世界第2位のタイヤメーカーであるミシュランは、世界的な新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、欧州の10拠点でマスク、医療従事者向け防護フェイスシールドの生産を開始すると発表しました。
生産されるマスクは、使い捨て用と再利用可能なタイプの2種類。事業展開する国々の医療機関や従業員に提供される予定で、まずは欧州の10拠点で毎週約40万枚の使い捨てマスクを生産、順次増産します。
再利用可能マスクについては、5月までに週100万枚、6月には週500万枚のペースでの生産を目指すとしています。再利用可能マスクは洗浄可能で、交換可能なフィルターにより100回まで使用可能なため、週生産500万枚は使い捨てマスク5億枚に相当するそう。
また、フランスの病院からの要請により、医療従事者向け滅菌可能なポリカーボネート製フェイスシールド(防護マスク)の製造も開始されていて、4月中旬以降に1万枚の外部委託生産予定です。
ミシュランは、この他にも人工呼吸器、医療機器部品、医療用クッション、手の消毒剤などの生産プロジェクトにも着手。同社は、今後も行政や業界団体と連携を図りながら、必要な支援を行くとしています。
(塚田勝弘)