マツダが「IIHS」の安全性評価試験で「2020 トップセーフティピック+」を全ブランド中最多の6モデルで獲得

■マツダの衝突安全性能と予防安全性能を高く評価

マツダは米国保険業界の非営利団体である米国IIHS(Insurance Institute for Highway Safety/道路安全保険協会)による安全性評価試験において、最高総合評価にあたる「2020 トップセーフティピック+(2020 TSP+)」を全ブランドの中で最多になる6モデル(米国仕様車)で獲得しました。

MAZDA3
MAZDA3のセダン(左)とファストバック(右)

IIHSは、2018年から助手席側にスモールオーバーラップ前面衝突試験を導入するなど、より厳しくなっています。現在のIIHSの安全性評価は、衝突時の乗員保護に関する試験項目(オフセット前面衝突、スモールオーバーラップ前面衝突、側面衝突、後面衝突時頸部保護性能、ルーフ強度)に加え、予防安全技術である衝突被害軽減ブレーキや前方衝突警報装備による衝突回避性能、ヘッドライト性能について評価されます。

今回のIIHS安全性評価試験において、マツダでは、米国で2020年モデルとして販売されている「MAZDA3 SEDAN」「MAZDA3 HATCHBACK」のほか、「MAZDA6」「MAZDA CX-9」「MAZDA CX-5」「MAZDA CX-3」の6モデルが最高総合評価にあたる「2020 TSP+」を獲得。「MAZDA CX-30」が「2020 TSP」の評価を獲得しています。

MAZDA3
MAZDA3の外観

IIHSの発表では、2020年の試験対象モデルを製造した自動車メーカーにおいて、マツダが最も多くのモデルで最高総合評価「2020 TSP+」を獲得したそう。同社では、対象車種の高い衝突安全性能と共に、各モデルすべてのグレードで歩行者検知機能を備えた衝突被害軽減ブレーキ、先進的なヘッドライト装備による高いレベルの予防安全性能を評価されたことによるものと分析しています。

MAZDA CX-8
マツダの「SKYACTIV-BODY」

同社では、人間を理解、信頼、尊重する「MAZDA PROACTIVE SAFETY(マツダ・プロアクティブ・セーフティ)」という安全思想を掲げています。ドライバー自らが正しい「認知」「判断」「操作」をできることが安心、安全を支えるための基本要件と考え、クルマ全体を根本から見直した商品開発を一貫して実施。

さらに、運転しやすく、疲れにくいドライビングポジション、危険を認知しやすい前方視界、様々なシーンで「人馬一体感」のある、意のままと感じる操縦安定性などが、マツダの新世代商品に共通する魅力も特徴になっています。

MAZDA CX-8
CX-8のリヤビュー

続けてマツダは、今回のIIHS評価試験において、高い予防安全性能として証明された衝突被害軽減ブレーキや、配光を自動で最適状態に制御するヘッドライトをはじめとする先進安全技術「i-ACTIVSENSE」装備群は、危険の認知を人間中心の発想でサポート。

また、高い衝突安全性能が証明された「SKYACTIV-BODY」は、走る喜びにつながる軽量化を追求すると共に、万一の事故時における安全性能を高めているとしています。その一例として、3列シートSUVのCX-8が後突安全性能開発を行うなど、衝突安全性能の開発にも注力しています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる