■Vision iVコンセプトがいよいよ市販化。VW「ID.3」とパワートレインを共有
チェコの自働車メーカー・シュコダはブランド初となるフルエレクトリック・クロスオーバーSUVの社名を「Enyaq」(エンヤック)と発表したばかりですが、はやくもその市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
エンヤックは「生命の源」を意味するアイルランドの「エンヤ」から由来しており、「Kamiq」「Karoq」「Kodiaq」など同ブランド既存の燃焼SUVの「Q」を継承しているほか、頭文字「E」はエレクトロモビリティから取られています。
またシュコダは2019年に「Vision iV」コンセプトを発表していますが、その生産モデルとなるのがエンヤックです。
市販型アーキテクチャには、登場が待たれるVWの電気クロスオーバーSUV「ID.4」の「MEB」プラットフォームを流用、全長4.66mというコディアックサイズの4ドアクーペクロスオーバーとなります。捉えたプロトタイプは、BMW風のヘッドライトやグリルのアウトラインが露出、ヌードのようにも見えますが、グリルやテールライトなど要所はステッカーでカモフラージュされています。
キャビン内では、マルチレベルのダッシュボード、デジタルクラスタ、タッチ式の大型の自立ディスプレイ、機械式ハンドブレーキ、新型「オクティバ」同様のステアリングホイールなどを装備。兄弟モデルとなる「ID.4」より広く、低価格で洗練されていいないイメージです。
EVパワートレインはVW「ID.3」と共有し、最高出力150psと204ps、306psを発揮するバリエーションを用意、WLTPモードにおいて最大500kmの航続を実現します。
市販型のワールドプレミアは、2020年内と予想されます。
(APOLLO)