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■23kg軽量化されたリミテッドエディションは日本で200台限定!
●ボディ色はDC2やEK9をイメージしたイエローIIのみを用意
シビックタイプRのマイナーチェンジと同時に発表された限定車のリミテッドエディションは、シビックタイプRが実現した理想のFFスポーツカーとしての性能を、さらに研ぎ澄ませたモデルです。
新型シビックタイプRをベースにフロントとルーフ、リヤの遮音材を省くことで-13㎏の軽量化を実施。同時にBBS社製の専用鍛造アルミホイールを採用することで-10㎏の軽量化を果たし、合計で-23㎏もの軽量化を実現して軽快なフットワークを追求しています。それに合わせてタイヤもミシュラン・パイロットスポーツCup2のリミテッドエディション専用タイヤを履いています。
ボディの軽量化とタイヤ&ホイールの変更にマッチングさせるために、アダプティブ・ダンパー・システムと電動パワーステアリングも専用セッティングを採用することで最大限の効果が発揮できるようになっています。
ボディカラーは初代シビックタイプRの後期型に設定されていたサンライトイエローに近い色合いの、全世界共通専用色となるサンライトイエローIIだけの設定。ルーフやボンネットのインテークカバー、ドアミラーカバーは精悍なブラック塗装が施されています。
細かいところではセンタコンソールに各国ごとの製造番号が入ったクロームのシリアルナンバープレートが付き、リヤのシビックエンブレムもクローム仕上げに変更されています。
●BBSと共同開発した軽くて強靭な鍛造アルミホイール
注目はホイールだけで-10㎏もの軽量化を果たしたBBS社製の専用鍛造アルミホイール。ホイールの軽量化はバネ下重量の軽減に直結するため、ハンドリング性能の向上に貢献してくれるだけではなく、操舵感も向上するので期待が持てます。
リミテッドエディションに装着されるBBS社製の専用鍛造アルミホイールは軽いのはもちろん、薄くて、強くて、しなるのが特徴。サーキット走行時のような極限状態の走りでも、ホイールが適度にしなってタイヤの接地性を高めてくれるので追従性が向上するそうです。
●リミテッドエディションはタイムよりもスポーツフィールを重視
これだけ走りが研ぎ澄まされていると、気になるのがリミテッドエディションのニュルブルクリンクサーキットのタイムアタック。その点を開発責任者の柿沼秀樹さんに伺ったところ「リミテッドエディションはニュルのタイムアップを狙ったクルマではありません。軽量化を施してはいますが、シビックタイプRが持つグランドツーリング性能や日常性を大きく犠牲にすることなく、軽さとスポーツフィールによってコアなタイプRファンにも満足いただけるようなクルマに仕上げています」というコメントが帰ってきました。
つまりリミテッドエディションは2019年にシビックタイプRからニュルFF量産車最速の座を奪ったメガーヌR.S.トロフィRのような超スパルタンなモデルではなく、一般道での走行を考慮しながらも、シビックタイプRの爽快なハンドリング性能を進化させたモデルといえそうです。
リミテッドエディションは全世界で約1000台の限定生産となっており、内訳は日本で200台、アメリカは600台、欧州で100台、カナダで100台、オーストラリアで数十台となっているようです。
価格や予約開始日は近々シビックタイプRの先行情報サイトで発表される模様。日本では即完売が予想されますので、欲しい人はマメにチェックしておきましょう。
(岡島裕二)
【関連リンク】
新型ホンダ・シビックタイプR公式サイト
https://www.honda.co.jp/CIVICTYPE-R/new/