■ハッチバック、SUV、MPVの計3モデルを投入予定
2017年8月1日にグループPSAの傘下に入ったオペルが再び日本に戻ってきます。グループPSAジャパンは、2021年に日本に「オペル」ブランドを3モデルと共に再参入させると発表しました。
導入されるのは、ドイツ本国でも人気のBセグメントハッチバックの「CORSA(コルサ)」。多彩な機能を有するシトロエン・ベルランゴの兄弟車である「COMBO LIFE(コンボ・ライフ)」、CセグメントSUVでプジョー3008やDS 7クロスバックと同じ「EMP2」と呼ばれるプラットフォームを使う「GRANDLAND X(グランドランドX)」。なお、オペル・コルサは日本でも2代目と3代目がオペル・ヴィータとして販売されていたことがあります。
オペルオートモービルGmbH CEOのミヒャエル・ローシェラー氏は「日本は、世界でも最大規模の市場のひとつです。オペルはドイツ車として世界的な評価を頂いており、だからこそ、日本市場の再参入は、国際市場進出によるさらなるビジネス拡大の重要な一歩になるでしょう」と日本市場を重視しています。
オペルは、日本におけるグループPSAの直営事業に組み込まれ、国内のインフラ整備と専門技術の習得に力を入れていくとしています。また、今回の再参入では、オペルの電動化戦略も同時に推進される予定だそうで、内燃機関、電動化車両のいずれも選択できるそう。とくにコルサは、フル電動モデル(バッテリーEV)も、グランドランドXにはPHEVも設定される予定です。
今後は数ヶ月掛けてインフラ整備が推進され、2023年には日本の輸入車市場における人口面積比で80%以上をカバーし、段階的かつ着実に日本市場参入を推進するとしています。オペルは、2018年には販売台数100万台を突破し、2024年までに欧州内で展開されるすべての乗用車に何らかの電動化が施される予定としています。
日本のクルマ・ユーザーにとっては、輸入車の選択肢が増えるだけでなく、フランスのグループPSAと、ドイツ生まれのオペルによる新生オペルがどんな味わいなのかも気になるところです。
(文/塚田勝弘・写真/小林和久、オペル)