■アジア、中南米に輸出するものの、日本導入はなしか!?
世界的な流行になっているSUV。スズキは、インドネシア子会社スズキ・インドモービル・モーター社(SIM社)を通じて、SUVのデザインとMPV(多目的乗用車)の利便性を融合させた、3列シート7人乗りクロスオーバー車の新型「XL7」を発表しました。
新型「XL7」は、全長4450mm×全幅1775mm×全高1710mmというサイズ。搭載されるのは1.5Lガソリンエンジンで、組み合わされるトランスミッションは5MTと4ATが用意されています。日本でも販売されている現行エスクード(全長4175×全幅1775×全高1610mm)と比べると、全長は275mm長く、全幅は同値、全高は100mm高くなっています。
エクステリアは、力強いフロントフェイスや張り出しの強いフェンダーモールなどによるSUVらしいタフなスタイリングと、多彩なシートアレンジやゆとりあるキャビンなど、MPVの使い勝手の良さを融合。アクティブなファミリーに向けた新しいクロスオーバーという位置づけ。
先述したように、パワートレインには1.5Lガソリンエンジンを搭載し、軽量・高剛性のプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を組み合わせることで、優れた動力性能と燃費性能を実現したとしています。
スズキは、インドネシア市場で全体の3割以上を占めるMPVセグメントと、近年人気が高まっているSUVセグメントの両方に向けて新型「XL7」を投入することで、幅広くユーザーの獲得を図る狙い。2018年には3列シートの7人乗り多目的乗用車「エルティガ」をフルモデルチェンジさせています。「XL7」の生産は、SIM社のチカラン工場で行われ、周辺のアジアだけでなく、中南米へも順次輸出していく計画を掲げています。
(塚田勝弘)