■ロシアが国家的威信をかけたプロエジェクトから誕生したブランド
ロシアが国家的威信をかけ「コーテージ」(儀式の行列)プロジェクトとして開発したブランド「Aurus」(アウルス)から、初のクロスオーバーSUVとなる『Komandant』(コマンダント)プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
アウルスは、「Aura」(オーラ)、「Aurum」(ラテン語で金)、「Rus」(ロシア)を融合させた造語です。2013年からプロジェクトが進み、ポルシェなども開発に参加しています。2018年にはロールスロイスを意識した最高級リムジン、「Senat」(セナート)が登場、プーチン大統領専用車としてそれまでのメルセデスベンツ「W221プルマン」からセナートへ変更されました。
トレーラーで輸送中を捉えたプロトタイプは、Cピラーやテールライトに開発途中の様子が伺えます。しかし、ヘッドライトの内部ユニット、威圧感のある大型グリル、コーナーエアインテークなど、ベースとなっている「セナート」同様のデザインが見てとれます。またコックピットには、最先端のデジタルクラスタ、インフォテイメントシステムなどを確認することができます。
パワートレインは、4.4リットルV型8気筒エンジンを搭載、最高出力598ps、最大トルク880Nmを発揮するハイブリッドで、9速ATトランスミッションと組み合わされ、全輪駆動システムと連動するといいます。
市販型のワールドプレミアは未定ですが、2022年から生産開始と予想されており、プーチン大統領の新専用車になる可能性もあるようです。
(APOLLO)