■電動ハードトップを廃止、伝統のファブリックルーフが復活へ
メルセデス・ベンツの2ドアスポーツ「SL」次世代型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
初代SL(W198)は1954年に登場、1963年には「300SL」「190SL」に続く第二世代が発売されました。1971年に発表された第三世代では、脱着可能なハードトップ/ソフトトップを持つモデルや、4シーターの派生モデル「SLC」なども設定されています。
その後1989年の第四世代を経て2001年に登場した第五世代では、電動格納式ハードトップ「バリオルーフ」を採用、伝統のソフトトップやデタッチャブルハードトップは廃止となっています。現行モデルである第六世代は2011年に登場、すでに9年が経過しており、同ブランドでは最も古いモデルの一つとなりました。
SL次世代型はAMGの手により開発が進められており、「AMG GT」次期型と同じ「MSA」(アルミ製モジュラースポーツ・アーキテクチャ)に乗ると噂されています。プロトタイプをみる限り、折りたたみ式ファブリックルーフが復活しており、電動ハードトップルーフは廃止されるようです。
また現行モデルは2シーターですが、ポルシェ「911」と戦うため2+2シートレイアウトになると予想されています。
パワートレインは、最高出力362psを発揮する3.0リットル直列6気筒ターボチャージャーエンジン+マイルドハイブリッド、AMGモデルには最高出力630ps以上を発揮する4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジン+マイルドハイブリッドなどが予想されるほか、頂点には最高出力800psの「AMG 73」も噂されています。
SL次世代型のワールドプレミアは、最速で2021年末と予想されます。
(APOLLO)