●トヨタとマツダの最新レースマシンのガチバトルが見られる日も近い?
東京オートサロンも終わり、しばらくモータースポーツイベントの無い国内ですが、来週開催される夏の南半球オーストラリア・バサーストでの12時間耐久レースやウィンターシーズン制のFormula-Eを楽しみにしているモタスポファンの方も少なくないと思います。
そんなファンの方と同じくモタスポロスな筆者のもとに、ル・マン24時間レースを始めとする耐久レース好きにとっては待ちに待った1通のメールが届きました。
「ACO and IMSA forge future of endurance racing」(訳:ACOとIMSAが耐久レースの未来を築く)という件名とともに送られてきたのは、共に世界三大24時間レースとして名高いル・マン24時間レース(以下ル・マン)と、フロリダ・デイトナで開催されているデイトナ24時間レース(以下デイトナ)、このヨーロッパとアメリカを代表する耐久レースにおいて、トップカテゴリでの参戦車両の規則統一で合意したというビッグニュースでした!
以前ご紹介したように、デイトナにはル・マン参戦車両のGTLMクラスが現状存在していますが、今回は両カテゴリの最高峰クラスとなるハイパーカー(現LMP1)とDPiでの統合プラットフォームの採用ということで、日本のみならず世界中の多くのモータースポーツファンが、このニュースに驚き、そして期待に心を踊らせているのではないでしょうか?
この新しいプラットフォームは「LMDh(Le Mans Daytona h)」という名称となり、2シーズン先の2021年9月以降の運用を目指すこと、技術規則の詳細は3月に同じくフロリダ・セブリングで開催されるWECとIMSAのダブルヘッダーイベント、スーパーセブリングにて発表されることがアナウンスされました。
今映画でも話題となっているフォードGT40をはじめ、独特のフォルムで根強い人気のポルシェ935、プロトタイプカーとなってル・マン7連覇を成し遂げたポルシェ956・962C、ジャガーXJR-9・XJR-12、プジョー905など、過去にはこの両シリーズを制した数々の名車が存在します。
日本車でもデイトナを制した日産R91CPやトヨタ・イーグルMk3がありますが、このプラットフォーム統一によってル・マンに参戦しているトヨタやデイトナに参戦しているマツダが両シリーズで活躍し、同一マシンで総合優勝するシーンが30年の時を超え、近い将来見られるかもしれないと思うと、それだけでワクワクしてしまうのは筆者だけでしょうか?
昨年は技術規則統一で合意し、大きな盛り上がりを見せたスーパーGTとDTMとの特別交流戦ですが、今回のル・マンとデイトナの規則統一でも、こういった交流戦を含めて更なるモータースポーツの発展を期待したいですね!
(H@ty)
【関連リンク】
ACO and IMSA forge future of endurance racing
https://www.fiawec.com/en/news/aco-and-imsa-forge-future-of-endurance-racing/6618
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