■Joby Aviation社との協業で「空飛ぶタクシー」のサービス提供を目指す
トヨタ自動車が1月16日、空のモビリティ実現に向けてJoby Aviation社と「eVTOL」(電動垂直離着陸機)の開発・生産で協業すると発表しました。
Joby Aviation社はジョーベン・ビバート氏(CEO)が2009年に設立。本社を米国カリフォルニア州に置き、将来eVTOLによる「空飛ぶタクシー」のサービス提供を目指しています。
一方、今回同社との協業を発表したトヨタ自動車は自動車事業で培った強みをeVTOLの開発・生産に活かし、将来的に空のモビリティ事業への参入を検討しており、Joby Aviation社に3.94億ドル(約430億円)を出資するそうです。
現在、都市部の渋滞や環境負荷の低減、過疎地域の輸送手段の確保など、様々な交通課題の解決に向けてeVTOLを用いたモビリティサービスの実現が期待されています。
そうしたなか、トヨタ自動車は今後、社会的ニーズが高まると予想される空のモビリティ事業の早期実現に向けた取り組みを開始。eVTOLの開発・製造における技術は、電動化、新素材、コネクティッドなどの分野において次世代環境車の技術との共通点も多く、新たなモビリティ事業に発展する可能性があると考えているそうです。
豊田章男社長は今回の協業にあたり「空のモビリティは、未来のモビリティ社会における人々の移動と生活を大きく変革する可能性を秘めており、空のモビリティの実用化はトヨタ創業以来の夢」と語っており、今回、友山茂樹副社長がJoby Aviation社の取締役に就任。
トヨタ自動車は生産技術の見地で、設計、素材、電動化の技術開発に関わるとともに、TPS(トヨタ生産方式)のノウハウを共有することで、高品質、信頼性、安全性、厳しいコスト基準を満たすeVTOLの量産化を実現するとしています。
(Avanti Yasunori・画像:Joby Aviation)
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