■ヒュンダイの高級ブランドから初のクロスオーバーSUV誕生
韓国・ヒュンダイは、高級ブランド「ジェネシス」から初となるクロスオーバーSUV、「GV80」の公式写真を世界初公開しました。
かつてヒュンダイのモデルとして存在したジェネシスは、2015年に世界市場においてレクサスに対抗すべく高級ブランドとして誕生。その後、業績が上がらないなかで起爆剤として投入されるのがこの「GV80」です。
2017年のニューヨークモーターショーではコンセプトモデルとして初公開されており、3年をかけ市販化となりました。今後はレクサスにとどまらず、BMW「X5」、メルセデスベンツ「GLE」、アウディ「Q7」とも戦っていくことになりそうです。
初公開された市販型は、同ブランドの象徴ともいえる巨大な五角形グリルの代わりにコンセプトモデルにインスパイアされたよりスリムなグリルを装備、セダンの「G90」2020年型と共通性が持たされています。また4つのLEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライト、キックアップされたリアクォーターウィンドゥなど、コンセプトモデルから多くのデザインが取り入れられていることがわかります。
キャビン内では、シンプルかつ高級感のあるコックピットデザインを採用。ボタン類を最小限度に抑え、タッチスクリーンで操作、インフォテイメントシステム用の大型スタンドアロンタッチスクリーンにまとめられています。またクラスタ類はアナログのように見えるがデジタル化されている可能性が高いでしょう。その他、フロント全体に広がるレジスター、2本スポークのステアリングホイール、ダイヤル式電子ギアセレクターなどを特徴としています。
市販型では、セダンの兄弟と同様に後輪駆動プラットフォームを採用、全輪駆動はオプション設定される見込みです。パワートレインに関しては発表されていませんが、3種のエンジンが予想されています。
デビュー時に設定されるのが、最高出力278ps、最大トルク589Nmを発揮する3.0リットルV型6気筒ディーゼルターボエンジンで、0-100km/h加速は6.8秒、8速ATと組み合わされます。数週間後には、最高出力304ps、最大トルク422Nmを発揮する2.5リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンが登場、0-100km/h加速は6.9秒です。
そして頂点には、最高出力380ps、最大トルク530Nmを発揮する3.5リットルV型6気筒ターボチャージャーエンジンで、0-100km/h加速は5.7秒のパフォーマンスを持ちます。
グローバルモデルとして発売予定である、GV80市販型のワールドプレミアの場は、4月のニューヨークモーターショーですが、1月中には韓国市場で発売が見込まれています。
(APOLLO)