レーシーなマツダのカスタマイズモデル「MAZDA MOTORSPORTS CONCEPT」が超クール!【東京オートサロン2020】

■ロードスター、マツダ3、CX-5の3台で展開されたMAZDA MOTORSPORTS CONCEPT

人馬一体に象徴されるように、心地よい走りを強調するマツダが、モータースポーツスプリットを取り入れたカスタマイズカーが”MAZDA MOTORSPORTS CONCEPT”です。

ベースとなったのは、ロードスター、マツダ3ファストバック、CX-5の3台。ロードスターのみ、モータースポーツベースグレード「NR-A」を使用していますが、その他は通常モデルになります。しかしながら、3台共に6速MT車をベースに選択することで、走る喜びを最大限享受できる仕様となっているのが大きな特徴です。

MT設定の関係上、マツダ3が1.5Lのガソリンエンジンであるのに対して、CX-5がクリーンディーゼルエンジンとなっているのも面白いところ。ボディカラーは、全車で「ポリメタルグレー」で統一しています。また特別なチューニングこそ施されていませんが、スポーツマフラー、車高調整サスペンション、大径化されたアルミホイール及びタイヤ、強化ブレーキ、フルバケット式スポーツシートなどの一通りの走りのアイテムが装着されています。

●ロードスター“MAZDA MOTORSPORTS STYLE”

ロードスター
唯一モータースポーツベース車を仕様していたロードスターには、NR-A専用アイテムも変更するなど独自の改良点も…。

ロードスターMOTORSPORTS STYLEは、NR-Aがベースですが、競技用純正パーツと純正アクセサリーのMAZDASPEEDアイテムを取り入れながら、各所に、専用となるカスタマイズパーツを取り入れています。

ロードスターのリヤビュー
ロードスター”MOTORSPORTS STYLE”のリヤビュー。

専用車高調整サスペンションとスペーサーにより“ツライチ”を実現した足元には、17インチサイズのRAYS製ZE40アルミホイールとブリヂストン製ポテンザRE-71Rをセット。ブレーキシステムは、本来設定の無いブレンボ製キャリパーを装着しています。

ロードスターのホイール
力強い走り世予感させる足元は、RAYS製のブラックアルミホイールを装備。ブレンボの赤とのコンビネーションもクール。

インテリアに目を移すと、アルカンターラを多数取り入れることで、質感を向上。シートは、左右共に、MAZDAスピードのフルバケット式となり、フルハーネスの6点式を組み合わせることで、乗員をがっちりとホールド。しかし、ロールバーは、純正の競技用6点式ではなく、クスコ製リヤ4点式を採用することで、乗降性の改善と安全性の両立を図っています。

●マツダ3ファストバック“MOTORSPORTS STYLE”

マツダ3MOTORSPORT STYLE
マツダ3ファストバックのカッコよさが際立った“MOTORSPORT STYLE”。このままの仕様で販売されたら、人気となりそう。

マツダ3ファストバックの持つスポーティさが強調された“MOTORSPORT STYLE”ですが、足元と専用デカールを除くと、エクステリアの主な違いは、純正エクステリアパッケージの「シグネチャースタイル」を装着した程度。このため、マツダ3ユーザーにも参考になるカスタマイズ仕様となっています。

アルミホイールは、ロードスター同様のRAYS製ZE40ですが、こちらは18インチ仕様に。インテリアは、MAZDASPEEDのフルバケットシートと6点フルハーネス式シートベルトがレーシーな印象が強調され、ドライバーの心を高揚させてくれます。また強化パーツとして、ストラットタワーバーとロアアームバーも装着されており、走りの性能も向上されています。このカスタマイズを参考に、自身だけのスポーツハッチにマツダ3を仕上げてみても、面白そうですね。

マツダ3のホイール
マツダ3″MOTORSPORT STYLE”のホイール。
マツダ3のインテリア
マツダ3″MOTORSPORT STYLE”のインテリア。
マツダ3のリヤビュー
車高を落とすだけでも、カッコよさがぐっと高まることを実感させてくれたマツダ3ファストバック。

●マツダCX-5“MOTORSPORT STYLE”

CX-5MOTORSPORT STYLE
都市型SUVとして人気のCX-5をスポーティバージョンに仕立てた“MOTORSPORT STYLE”。オーナーたちのカスタマイズ心を強く刺激しそうな一台。

都市型SUVとしてファミリカーとしても人気の高いCX-5が、レーシーなスタイルに変身。ロードスターやマツダ3同様に、車高調整サスペンションを組み合わせることで、よりスポーティな雰囲気に仕上げられています。

足元はRAY製アルミホイールですが、他のモデルとは異なる、よりスポーク数の多い「G25EDGE F1」の20インチ仕様を装着。エアロパーツは、専用デザインのものを装着しており、クロームメッキのパーツが、ブラック化されたことで、より引き締まった印象を与えています。

こちらもベースに、MTを選んだのは、マツダらしさが溢れるところ。そもそも、この手のSUVで、MTが選べるのは、マツダぐらいのものですから、その点もアピールしたかったのでしょう。

スポーツカスタマイズが加えられた“MAZDA MOTORSPORTS CONCEPT”は、決してハードな内容ではなく、定番アイテム+ドレスアップというスタンスなので、オーナー及びオーナー予備軍にとって、今後のカスタマイズプランの大きな参考となりそうですね。

(文と写真:大音安弘)