●層が厚く、実力のあるドライバー陣で臨む2020シーズン
毎年年始の恒例行事となっているカスタムカーの祭典「東京オートサロン」が10日、今年も千葉県の幕張メッセで開幕しました。自動車メーカーをはじめ、それを支えるタイヤや各種パーツメーカー、そしてチューニングやドレスアップを得意とする様々なショップや最近では広くクルマ業界に就職を希望する若者たちが集まる自動車大学校が一同に会する年に1度のビッグイベントとなっています。
その会場で、日産/NISMOが今シーズンのスーパーGT500クラス参戦体制と、4チームのドライバーラインナップを発表しました。
昨年までは2月に、神奈川県横浜市にある日産グローバル本社にて行っていたモータースポーツ活動計画発表会で発表されていた参戦体制、ドライバーラインナップですが、今年は1ヶ月前倒しでの今回の発表となりました。
今シーズンは、2014、2015シーズンと2連覇し、毎シーズンチャンピオン争いに絡んでいる23号車NISMOの松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手、そして近藤真彦監督率いる24号車KONDO RACINGの高星明誠選手とヤン・マーデンボロー選手の2チームが2019シーズンから継続となりました。
昨シーズン日産陣営で唯一優勝した3号車NDDP RACING with B-MAXは、今シーズンポルシェから北米IMSAへフル参戦が決まったフレデリック・マコヴィッキィ選手に代わり、2018年に3号車をドライブしていた千代勝正選手が2年ぶりの復帰となるGT500フル参戦、そして12号車TEAM IMPULは、昨シーズンの第6戦オートポリスで体調不良により、その千代選手が急遽代役となったジェームス・ロシター選手に代わって、昨シーズン最終戦までGT300クラスでチャンピオンシップ争いを演じた平峰一貴選手が、GT300からステップアップしての参戦となりました。
この体制発表において、片桐隆夫NISMO社長兼CEOは「そもそも日産系ドライバーは層が厚く個々人も非常に優秀である事、そして今やるべきことはハード面すなわち新モデルのマシンの競争力の最大化と、チーム力や戦略面などのソフト面のさらなる進化を図る事で実力のあるドライバーに持てる力を存分に発揮してもらいたい、という思いから今回の体制としました」と、今シーズンの体制にした理由を明らかにしました。
また、「監督やドライバーの他にも、各チームのエンジニア、メカニック、スタッフ、そしてNISMOの開発陣を始めとする全メンバーがシリーズチャンピオン獲得に向けて決意を新たにしています。今年の日産NISMOの活動にぜひご期待ください。そして引き続き熱い応援をよろしくお願いいたします。」と、会場に集った多くのファンの方々へメッセージを送りました。
いよいよドイツDTMとの共通技術規則「class 1」元年となるスーパーGT500クラス。日産NISMO陣営の今シーズンの活躍に期待しましょう!
(H@ty)
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