■フォードF150ラプターの上にスズキ・ジムニーが載る斬新な展示も注目
東京オートサロンで多彩なクルマを展示することで知られる横浜ゴムは、今年もさまざまなクルマを使ってタイヤを展示しました。
なかでも注目なのが、ブースセンターに展示されたアドバンカラーのスープラです。このスープラはレーシングドライバーの織戸学選手とHKSがモディファイしたモデルで「MAX ORIDO ADVAN Supra tuned by HKS」と名付けられています。装着されているタイヤはアドバン・ネオバ AD08Rの後継とされるコンセプトモデルで、ネオバらしい力強いパターンでデザインされています。
横浜ゴムは「ホビータイヤ戦略」を展開中で、レース用タイヤはもちろん、クラシックカー用やオフロード用タイヤなどあらゆる自動車ユーザーの趣味に対応する新商品の開発と既存商品のサイズラインアップ拡充を進めているところです。
そうしたなかで目立つ存在だったのは、ヒストリックなシボレーコルベットに装着されたホワイトリボンタイヤでした。「Y360」と名付けられたこのタイヤは、近々販売が予定されているモデルで、アメリカンヒストリックカーなどにジャストフィットするデザインとなっています。ホワイトリボンのアクセントはもちろん、バルーンのようなふくよかな膨らみが与えられたサイドウォールなどが、古きよき時代を思い出させるフォルムです。
またSUV用のクロスカントリー用タイヤ「ジオランダーシリーズ」はフォードF150ラプターの上にスズキ・ジムニーが乗っかるという思い切った展示を採用し、来場者の注目を浴びていました。そのほかにも普段は見ることが少ない競技用タイヤの展示や、スーパーフォーミュラのVR体験など興味深い展示が多く行われていました。
(文と写真:諸星陽一)