■AIがシート位置、メディア、車内の温度までユーザーの好みを把握する
アウディは、完全自動化されたコンセプトカーの「Audi AI:ME」を「CES 2020」に出展しました。同コンセプトカーのユーザーは、アイトラッキングと呼ぶ機能を使ってクルマとコミュニケーションを取ることが可能だそう。たとえば、お気に入りの食べ物を注文したり、ウェルネス体験も提供されたりするほか、車載VRゴーグルを装着すれば、壮大な山岳風景の中でバーチャルフライトを楽しむことができます。
この技術は、実車の走行に合わせてバーチャルコンテンツが調整され、乗員は完全にリラックスできるとしています。目的地に到着すると、バーチャル映像は現実の映像に戻ります。「Audi AI:ME」は、ユーザーの好みと車両のナビゲーションデータに基づいてコーディネイトされ、注文した食べ物は時間通りに配達されるそうです。
人工知能とインテリジェント機能が組み合わされた「アウディ インテリジェンス エクスペリエンス」により、ユーザーとその習慣を理解し、乗員の安全、健康、快適性を引き上げます。自己学習を行うナビゲーションシステムは、すでに現行のMMIシステムに組み込まれています。同システムは、目的地のデータを保存し、日付や時間、現在の交通状況を考慮しながら推奨ルートを提案。
将来的には、シートの位置、メディア、ルート案内、車内の温度から香りに至るまで、ユーザーの好む機能や設定に関する詳細な分析が行えるようになるそう。短時間のうちにユーザーの好みを理解し、自動的にそれを適用できるようになります。必要に応じて、運転スタイルや体調をモニターすることで、ユーザーの状態をベースにした車両セッティングも行えるようになるとしています。「CES 2020」では、アウディ インテリジェンス エクスペリエンスのプロトタイプが備える基本機能を体験することが可能