●リーマンショックの後遺症に苦しんだ10年前からどれだけクルマは価格が高くなったのか?
2019年の日経平均株価は2万3656円で終わりました。10年前の2009年終値の株価は、前年に起こったリーマンショックにより1万546円と現在の半分以下とどん底の状況でした。現在、株価は上昇していますが、国内の物価や賃金は上がっている実感はありません。
それでは国産車の販売価格はどうなっているのでしょうか。2008年〜2009年に登場し注目されたモデルと現行モデルで車両本体価格を比較してみました。今回はグローバルモデルとして販売されている5ドアハッチバックです。
まずは2009年5月に発売され、2009-2010日本カー・オブ・ザ・イヤーのイヤーカーに輝いたトヨタプリウスです。3代目のプリウスは搭載するハイブリッドシステムを一新し、1.8Lガソリンエンジン+モーターのリダクション機構付THS-IIを採用しました駆動方式はFFのみとなっています。
CD値0.25という高い空力性能を誇るボディとの相乗効果により10・15モード燃費で38.0km/Lを実現しています。2009年5月当時のプリウスの車両本体価格はLグレードの205万円〜Gツーリングセレクション・レザーパッケージの327万円でした。
現行型プリウスはトヨタのクルマ構造改革であるTNGAを採用した第1弾として2015年12月に販売開始しました。ハイブリッドシステムは1.8Lガソリンエンジン+モーターとなっていますが、エンジンは最大熱効率40%を実現し、モーターやシステムバッテリーなどを小型化に成功。JC08モードで40.8km/Lを実現するとともに、リアにモーターを搭載したE-Fourという4WD車をプリウスシリーズで初めてラインナップしました。
現行型プリウスの最新の販売価格はE 2WD車の256万5200円〜AプレミアムツーリングセレクションE-Fourの354万3100円となっています。エントリーグレードは約50万円高となっていますが、最高額車では約27万円高となっています。