目次
●バイクは少しの整備だけでも気持ちよく走れるようになるもの。要注意点をチェック
バイクっていろんな車種を乗ったことがないと、何が普通で何が普通じゃないのかわからない部分があります。
「バイク屋さんには言われたけど、普通に走れてるからよくね?」という考えはメンテの資金が少ない若いライダーにありがち。その気持ちはめちゃくちゃわかるし僕も学生の時そう思ってましたが、実はめっちゃ危険!
今回はそんな見落としがちなメンテポイントについて解説していきます!
●空気圧がめちゃくちゃ低い
バイクを手で押して移動する時、妙にバイクが重かったりしませんか? もしくは乗っていて曲がる時にバイクを倒すとハンドルが曲がる方向の内側に切れ込んで行ってしまったり…。
一概にこの現象全てが空気圧とは言えませんが、以上の症状はタイヤの空気圧が低すぎることが非常に多いんです。しかしそれでも普通に走ることはできてしまいます。
おまけにタイヤの空気圧が低いとタイヤが想定以上に加熱し、最悪バーストします。バーストは車のイメージですが、バイクでも普通にあります。
車体のどこかに適正空気圧が書かれたシールが貼ってあるはずなので、ガソリンスタンドやバイク屋さんで適正空気圧にしましょう。空気を入れただけでバイクが凄く軽く感じたり、誰でも体感できるほどの違いが出てきます。
●タイヤの偏摩耗、ヒビ、硬化
こちらも多いんですが、タイヤがセンターだけ減っていて「サイドは大丈夫だからまだ行ける!」というパターン。これも普通に走れてしまうんですが実は危険。
タイヤのセンターだけ減っているので直線だと気づきませんが、バイクを倒したときに軽い段差を乗り越えたようなおかしなハンドリングになってしまいます。要は減っているセンターからまだ減っていないサイド部分へと地面に設置しているところが移動するため、気持ちよくバイクが倒れてくれません。
他にもタイヤのヒビも要注意。ヒビが入っていても走れてしまいますが、突然ヒビが広がってバーストすることも。
タイヤの残りは大丈夫でも買ってから長年使い続けて硬化したタイヤも危険。普通に走れますが、コーナリングや直線でも雨のときなど、突然滑ったりします。
タイヤは高いですが、定期的に交換したほうが安全に楽しくバイクに乗れるので注意しておきたいポイントです。
●サスペンションの抜け
タイヤの次に多いのが見た目じゃわからない前後サスペンションの抜け。わかりやすく説明すると、衝撃を吸収して和らげるのがサスペンションの役目ですが、抜けていると和らげずに反発するためトランポリン状態になります。
直線を走っていても路面のギャップ(凸凹など)が影響しやすくなって車体が大きく揺れたり、バイクを少しでも倒すコーナーでは車体が安定せず異常に乗りにくい状態に。
フロントフォーク、リアサスペンションどちらも抜けているパターンは多いですが、オイルが漏れていなくても抜けることはよくあります。サスペンションって中に入っているオイルが小さな穴を通って2つの部屋を行き来することで滑らかに動くんですが、オイルが古くなって粘度が下がると2つの部屋間を勢いよく大量のオイルが移動するため滑らかさは無くなります。
「漏れてないからへーきっしょ!」という方でもオイルを変えるだけでまるで別物になるので驚くと思います。漏れた漏れていないで判断する方法もありますが、しっかり見ないと漏れているのを見逃しがちなので、不安に思ったら一度バイク屋さんに抜けていないかどうかチェックしてもらうのがおすすめです。
●チェーンの伸び、サビ
チェーンも交換時期を過ぎようが伸びまくっていようが、切れなければ普通に走れます。しかし、タイヤ以上に壊れるタイミングは突然来るので注意。錆びていたり油分が無くなっていたらメンテ、もしくは交換ですが、伸び調整だけでも結構変わります。
アクセルを開けて走っている状態から同じギアのままアクセルをオフにし、また開けた時前後方向にガクッ!!っと大きなショックがある場合は伸びている証拠。
チェーンの負担がかかる方向はアクセルオンとオフで逆になるので、タルんでいるとショックが大きくなるんです。それだけでも乗りにくいし、そのまま乗っていると最悪走ってる途中に切れることがあります。
切れると説明できないくらいグロい例もあるので、伸びは2〜3cmに調整、もしくはバイク屋さんで交換することをオススメします。
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正直バイクって多少壊れてるくらいでも普通に走ります。しかも頻繁に乗っているとその人にとってはそれが普通になってしまうため、おかしいことに気づかないんです。
「このバイク乗ってみてください!」と言われて乗ったら全然メンテされてなくて乗り味はめちゃくちゃ、なんてことはよくあります。しかもオーナーさえ異常に気づいてないから、初心者が正常だと思って乗ってコケるということも…。
バイクは少しの整備だけでも気持ちよく走れるようになるもの。自分でできる部分もあれば、お店じゃないとできない部分もありますが、どうせバイクに乗るなら気持ちよく走って欲しい!
もしかしたら…と思った方は是非愛車をチェックしてみてください!
(ライター:佐藤 快/Moto Be 20代にバイクのライフスタイルを提案するWEBマガジン)
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