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■日本初あり、流体解析あり…小さなパーツに秘められた開発秘話!?
2019年11月5日の発売以来、ホームラン級の大ヒットをかっ飛ばしているコンパクトSUVのトヨタ・ライズ&ダイハツ・ロッキー。じつはアクセサリーアイテムの開発にもかなり力が入っており、エアロ系からユーティリティ系まで豊富なラインナップが揃っています。
先日開催されたライズ&ロッキー試乗会では、担当の方から用品開発に関する様々な苦労話をお聞きすることができましたが、「えっ、このパーツにそんな秘密があったなんて…!」と何度も驚かされました。
そのお話を参考にしながら、ライズ&ロッキー用アクセサリーアイテムの中から、隠れたこだわりを秘めたものをピックアップしてご紹介します。
●その1:ワイヤレス充電器(2万5960円)
「15W仕様は日本初!」
非接触型の充電規格「Qi(チー)」に対応した充電器。コネクターをつなぐことなく、充電エリアに置くだけでスマホの充電ができる優れもので、最近よく見かけるようになってきました。しかし、このライズ&ロッキー用は「車載としては日本初」だと言います。
何がかというと「Qi1.2.4高速充電規格」に対応しており、一般的なQi充電器が7.5Wであるのに対して、なんとライズ&ロッキー用は15W(5V/3A)で充電することができるのです! 15Wというとちょっとした電磁調理器と同じくらいの出力。そのため、電磁波の影響をなくすのに苦労されたそうです。
ただし、急速充電するにはスマホ側が対応している必要がありますのでご注意ください。iPhoneならば「8」以降が3Aの充電に対応しているとのこと。
●その2:ステップイルミネーション(フロント)(3万1460円)
「無機ELで驚異の薄さを実現!」
よくある光り物…と思いきや、そうではありませんでした。注目はその薄さ。なんと、約2.6mmに抑えられているのです。ここまで薄くすると、普通は光り方にムラができてしまい、光源の場所がどこにあるのか分かってしまうのですが、無機ELを用いることで均一な光り方が実現できたそうです。光るステップに無機ELを用いたのは日本初とのこと。ちなみに、昔々、日産セドリック/グロリアが無機ELをフードのオーナメントに使っていたことがあるそうです。
その3:バックモニタークリーナー(1万5004円)
「流体解析したエアが水滴を飛ばす!」
リヤカメラが付いているクルマは少なくないと思いますが、雨の日には水滴が付いてしまって映像が見えづらくなってしまうことがあります。その問題を解消するため、レンズのすぐ脇にノズルを追加し、リヤワイパーと連動してノズルから圧縮空気をプシュッと吹いて水滴を除去してくれるという優れモノです。
流体解析をしているので、少しのエアでもキレイに水滴が飛んでいきます。しかも、専用の配線を引くのではなく、リヤワイパーのモーターから電気を取ることで価格をリーズナブルに抑えているというから、嬉しいではありませんか。
■まだまだある!豊富なアクセサリーパーツの一部を紹介
さて、ライズ&ロッキーの試乗会では、アクセサリーパーツを装着してイメージチェンジを図ったデモカーも用意されていました。その2台をご紹介しましょう。
ちなみに、エアロパーツ類はエンブレムやグリル形状の違いはありますが、基本的にライズもロッキーも共通。そうすることで、リーズナブルな価格を実現することができたそうです。
【ダイハツ・ロッキー】
「エレガンススタイル」と名付けられたスタイリングパーツを装着したロッキー。メッキパーツを随所にあしらうことで、存在感をアピールします。
●主な装着パーツ
【トヨタ・ライズ】
こちらは「パワフルスタイル」仕様のライズ。タフなイメージを強調して、よりSUVらしいルックスに変身させることができます。
(長野達郎)