スズキ・ワゴンRが一部改良。新型ハスラーと同じ新開発の「R06D」型NAエンジンと新開発CVTを採用【新車】

■前後の衝突被害軽減ブレーキ、後方誤発進抑制機能などをCVT車に搭載

現在の軽自動車は軽スーパーハイトワゴンが売れ筋になっているものの、「スズキの軽」を代表するモデルといえば、やはりワゴンRでしょう。スズキは2019年12月24日に新型ハスラーを発表したばかりで、2020年の初売りから新型ハスラーの受注獲得に注力するとしています。

スズキ ワゴンR
「ワゴンR HYBRID FZ」の全方位モニター用カメラパッケージ装着車

それでも、初代登場以来、男女を問わず幅広いユーザーを獲得してきたスズキのハイトワゴン(トールワゴン)であるワゴンRは、2019年11月の軽自動車販売ランキングで、ライバルであるダイハツ・ムーヴに続く6位にランクインしています。

スズキ ワゴンR
「ワゴンRスティングレー HYBRID T」の全方位モニター用カメラパッケージ装着車

■デュアルインジェクションシステムやクールドEGRなどを採用した新開発R06D型エンジン

新型ハスラー発表の翌日に受けたワゴンR/ワゴンRスティングレーの一部改良では、新型ハスラー同様、ワゴンRにも新開発「R06D」型エンジン(NA車)と新開発CVTを組み合わせた新しいパワートレインが搭載されています。

ポイントは、デュアルインジェクションシステムやクールドEGRなどの新技術の搭載で、熱効率を向上させた新開発R06D型エンジンをNA車に採用した点。組み合わされるCVTは、軽量化と高効率化により、優れた燃費性能と軽快な走りを両立させたとしています。

スズキ ワゴンR
新開発R06D型エンジン

この新パワートレーンにより、軽快な走りと低速域から中高速域までの実用的な速度域で優れた燃費性能を実現したとしていて、ムーブなどとの販売競争で原動力にしたいところ。さらに、前後の衝突被害軽減ブレーキ、後方誤発進抑制機能、リヤパーキングセンサーがCVT搭載車(「FA」5MT車を除く)に設定され、先進安全装備の充実化が図られています。

スズキ ワゴンR
「ワゴンR HYBRID FZ」のインパネ

ほかにもデザインやカラーも一部変更。「ワゴンR FA」「ワゴンR HYBRID FX」「ワゴンR 昇降シート車 FX」に、ブラウンのインパネカラーパネルが採用され、落ち着いたムードが演出されています。

「ワゴンR HYBRID FZ」「ワゴンR 昇降シート車 FZ」は、ブラックにブルー加飾が施されたインパネカラーパネルとして、より精悍な印象を付加。「ワゴンRスティングレー」「ワゴンRスティングレー 昇降シート車 X」には、ダークバイオレットパールにシルバー加飾が施されたインパネカラーパネルが用意され、上質で華やかな仕立てになっています。

スズキ ワゴンR
「ワゴンR HYBRID FX(ベージュ内装)」のシート
スズキ ワゴンR
「ワゴンR 昇降シート車 FX」

なお、一部改良を受けた新型ワゴンR/ワゴンRスティングレーの発売は2020年1月20日から。価格帯はワゴンRが1,098,900円〜1,544,400円。ワゴンRスティングレーが1,501,500円〜1,776,500円。福祉車両ウィズシリーズは、1,393,000円〜1,699,000円となっています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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