■「MQB」プラットフォーム採用でスマートなパッケージングを可能に
VW伝統のコマーシャルバン「Caddy」(キャディ)の新型プロトタイプをカメラが捉えました。
豪雪の北ヨーロッパで撮影に成功したプロトタイプは、ボディクラッディングを含め多くのカモフラージュを残しています。しかし、プロジェクターレンズを備えるスマートなヘッドライト、クローズドグリルや丸型フォルグランプを装備、エアインテークはフロントバンパーの下へ位置するなど乗用車の要素を大きく取り入れたフロントエンドへ大刷新されるようです。
サイドビューでは、フロントドアウィンドウの三角窓は排除され、スライド式ドアが見てとれます。リアエンドでは、テールライトがカモフラージュされていますが、現行モデルのコンパクトなデザインから、ルーフまで伸びるスポーティなデザインが採用されている可能性もありそうです。またエキゾーストパイプに取り付けられた追加のセンサーは、おそらくモーターからの排気ガス量の測定のようです。
パワートレインは、ターボチャージャー付きのディーゼルおよびガソリンユニット、そして遅れてマイルドハイブリッドの設定も濃厚です。次期型では、VWグループ最新の「MQB」プラットフォームに乗るとみられ、スマートなパッケージングを可能にし、インテリアや貨物スペースにプラスの影響がみられるはずです。ベースモデルのほかにLWB(ロングホイールベース)が設定されますが、このプロトタイプは前者と思われます。
3代目である現行モデルは2003年にデビューしており、以降16年間フルモデルチェンジが行われていません。新型モデルは2021年に登場が予想されており、実に18年ぶりのフルモデルチェンジとなります。
(APOLLO)