■4.4リットルV8ツインターボで600psを発揮、最高速度は350km/h
独のクルマメーカー「ヴィーズマン」が開発する新型スポーツカー、「MF6」(仮称)市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
1988年に設立されたヴィーズマンは、BMW製エンジンを積みハンドメイドのスポーツカーを生産していました。しかし2013年に経営が悪化、会社は破産することに。その後2018年に復活、初のスポーツカーとなる「GTMF5クーペ」と「MF4ロードスター」を発表しました。
同時に2019年に新型スポーツカーを発表するとアナウンスしていましたが、その市販型が今回のプロトタイプです。2019年9月にはティザーイメージを公開し、そのプロジェクトは「Project Gecko」と名付けられています。
BMW試験施設からキャリアカーで移動中を捉えた開発車両は、ロングノーズにアーチ型のルーフラインなど「GTMF5 クーペ」から継承するレトロなエクステリアが見てとれます。しかし、MF5より大型化されたコーナーエアインテークを装備するほか、固定式大型リアウィング、バンパー、テールライト、ツインエキゾーストシステムなどが再設計されていることがわかります。
新型スポーツは統合されたチューブラーセーフティセルと50:50の重量配分を提供する新しい軽量ミッドエンジンプラットフォームに乗り、調整可能なダブルウィッシュボーンサスペンションを搭載、フロントクランプの6ピストンブレーキキャリパーはクロスドリルローターに取り付けられます。
パワートレインはBMW「M5」新型から流用する4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、8速ATと組み合わされます。最高出力は600ps程度を発揮するとみられるほか、0-100km/h加速3.5秒、最高速度350km/hのパフォーマンスが予想されています。
ワールドプレミアの日程は公式発表されていませんが、2019年内の可能性は低く、2020年以降が有力のようです。
(APOLLO)