当面はPHEVに注力! 注目されたフェラーリのフル電動車計画が先送り

■市販EV開発に遅れか…PHEVは航続距離の改善に重点

フェラーリは2019年5月、同社初の量産プラグインハイブリッド「SF90ストラダーレ」を発表、その後の電動モデルが注目されていましたが、フルEVモデルは2025年まで発売される可能性が低いことがわかりました。

フェラーリ SF90外観_003
フェラーリ SF90

同社では、2018年から2022年のロードマップにて、いくつかの内燃機関モデルやハイブリッドモデルの計画を発表していたため、2023年以降にフルEVモデルの登場が噂されていました。しかし、バッテリー技術の開発に遅れが生じている様子で、フェラーリCEOであるルイス・カミッレーリ氏は、「市販モデルへ搭載するレベルに達しておらず、自律性の点で重要な問題が生じている」と述べています。

フェラーリ SF90外観_003
フェラーリ SF90

初のPHEVとなった「SF90 ストラダーレ」は、4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジン+トリプルモーターを搭載、システム合計の最高出力は、986psを発揮、0-100km/h加速は2.5秒の爆発的加速力が魅力です。今後5年間はこのPHEVシステムに改良を加えた新型プラグインハイブリッドを中心に電動化が進みそうです。とくにEV航続距離は15マイル(24km)と革新的とはいえず、航続距離の改良が重点的に行われることになりそうです。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる