■ベースモデルは「Aクラス」ではなく「GLA」の可能性
メルセデスベンツが開発を進める『EQA』市販型プロトタイプをカメラがはじめて捉えました。
「EQ」はメルセデスベンツの電気モデルブランドとしてスタート、第一弾として「EQC」が発売済みです。これまで「EQB」、「EQS」などのテスト車両が目撃されており、そのラインアップは徐々に拡大されています。
豪雪のスカンジナビアで捉えたプロトタイプは、EQC同様に「MAF II」プラットフォームを採用、すでに市販型ヘッドライトを装着しています。その車名から、当初「Aクラス」をベースに開発されていると思われていましたが、「GLA」に非常によく似たシルエットが見てとれることからもGLAベースの可能性があるようです。しかし、独自のトリムや照明、グリルなどで差別化されるはずです。また右後部側面には充電コネクタを装備していることからもEVモデルであることがわかります。
フランクフルトモーターショー2017で初公開された『コンセプトEQA』は3ドアハッチバックでした。しかし捉えた開発車両から、市販型では約100mmリフトアップされ、5ドア・クロスオーバーSUVとして発売される可能性があることも発覚。これによりヘッドルームとレッグルームが改善、十分なスペースが確保されるのは間違いないと思われます。
コックピットには、「Aクラス」新型と共通するデュアルスクリーンインフォテインメントシステム、ダッシュボード上に3つのレジスター、その下にトグルスイッチが設置されるはずです。
フル充電による最大航続距離は298マイル(480km)と予想されますが、出力、航続、価格によりいくつかのバリエーションがラインアップされる可能性も高いほか、AWDモデルの設定も予想されるでしょう。
同社では、「EQA」「EQB」「EQC」「EQE」「EQG」「EQS」をすでに商標登録しており、2025年までに10車種以上のフルEVモデルを市場に投入する計画を持っています。EQA市販型のワールドプレミアは2020年後半、あるいは2021年以降となりそうです。
(APOLLO)