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■「ジャパン・レーサーズ・スクワッド」初イベント、午後の部はレーサーズ・セッション!
2019年12月8日(日)に行われた、ブライトリング「ジャパン・レーサーズ・スクワッド」の初イベント。
今回は小学生〜高校生を対象に行われた、ドリーム・セッションの模様をお届けします。
100組200人の親子が待ちわびる中、3人が登場! なんとレーシングスーツに着替えているではないですか〜!!
午前の部のジャケット姿も素敵でしたが、やっぱりレーシングスーツは格別ですね。しばし見とれちゃいました。
■可愛い幼少期の写真を披露!
午後の部は、集まった子供達に向けて夢の大切さや実現方法などをテーマに語るプログラムだったのですが、このイベントのために特別に幼少期の頃の超貴重な写真を持ってきてくれていましたよ。
小学生の頃「ガンダムに乗りたかった」という室屋選手。当時から大空への憧れが大きかったようです。
「自転車に羽つけて段差とかあったら『俺は飛べる!』と思ってガ〜って走っていってよく落ちてました(笑)」
これには会場中大爆笑! 佐藤選手も「鳥人間じゃないんだから」と突っ込んでいました(笑)。
とにかくクルマが好きで、ラジコンをひたすら作っていたという佐藤選手は、10歳の時生まれて初めて鈴鹿サーキットでF1を観て、衝撃を受けたのだそうです。
「最終コーナーで見ていたのですが、丁度あそこは一番スピードが落ちる所でもあるんですね。F1マシンでも時速60kmくらいまで落ちるんですど、でも通過した時には時速200kmを超えているんですよ。同じ速度粋の新幹線はただ速い物が通過するだけですが、レーシングマシンは加速します。その瞬間を初めて見た時は衝撃的で、『自分は将来これに乗るんだ!』って思いました」
幼少期がわりと最近な中上選手が初めてバイクに触れたのは、4歳の誕生日。プレゼントでポケバイを貰ったのがきっかけだったのだそうです。
「初めは全く乗れなかったみたいで、まっすぐ走れないくらいおっかなびっくりだったそうです。両親は『才能がないのかな』って思ったみたいです。2年後にポケバイ選手権に参戦したのですが、ビリだったんですね。それが悔しくて毎日練習しましたね」
■メンタルトレーニング方法は?
トークショー後半には、事前に募集した質問に答えるというコーナーも。
「意思が弱く、やろうと思ったことがあっても長続きしません。メンタルを鍛えるにはどうしたら良いですか?」という16歳の少年からの質問には、「今後の人生で参考にさせてもらおう!」というような回答がたくさん返ってきました。
「4歳からバイクを初めて、小中学生はサッカー部に入ったり色々やってきました。その中でもとにかくバイクが好きで、速く走れなくてもまたがるだけで楽しかったんですよね。海外でレースをしてシートがなくなって日本に戻ってきた時は『もう終わったな』と直接言われたこともありました。当時、世界でレースをして日本に戻ってまた世界に行ったという事例が誰一人なかったんですね。『だったら一人目になってやろう!』と決めてから、歯を食いしばってその目標を見失わずに過ごして結果を少しずつ残すことができました。2年間日本でレースをして翌年にまた海外に戻ることができたので、これは自分のレース人生で自信をもって誇れる部分でもありますし、あの時諦めなくて良かったなと思います。今思うと良い経験になりました」(中上選手)
今年のMotoGPオランダGPの転倒で右肩を痛め、シーズン途中で手術をした中上選手。現在、毎日リハビリ中とのことですが、何をモチベーションに辛いリハビリをこなしているのでしょうか。
「術後1か月経ちましたけど、2月に向けて『自分は良くなる、良くなる』と信じながら急ピッチで毎日リハビリをしています。バイクに乗れない厳しい現状ではありますが、2月にまた乗れるということが嬉しくて仕方ないんですよね。その強い光に向かって突っ走っている状態なので、逆に今楽しい気持です」
「2回に1回くらいは嫌だなって思うよね(笑)。レース前は気合いが入っているけど、レース後のトレーニングとか休んじゃおうかなって思う事もある。それでも続けるのだけど、続けるためにもコツがあって。自分なりのご褒美を決めるのはどうかな?走って帰ってきたら飴ちゃん1粒なめるとか。ちょっとしたご褒美を達成していったり、あとは目に見えるような記録表を作るとやる気になるんじゃないかな。僕はチョコレートを制限しているからポッキーは食べないようにしているのだけど、勝ったら1本食べるとかね(笑)。それだけで頑張れるんだよ」(室屋選手)
「彼はまだ本当に好きな物に出会っていないんじゃないかな。周りからみたらもの凄い努力をして大変なことをしているように見られるけど、本当に好きなことだったら本人からしたらそんなことないんだよね。貴晶がまさにそう。ずっと好きなことをやっているだけだからね。だからすぐに諦めてしまうということは心配しないで、色々な物にチャレンジして本当に好きなことに出会ってほしいな。そうしたら周りから止められるくらい、夢中になることが出てくると思うよ」(佐藤選手)
■優勝した時はどんな気持ち?
小学5年生の男の子からは「優勝した時の気分はどのくらい最高ですか?」という、なんとも可愛らしい質問が飛び出しました。
「勝とうと思って約20年やってきたから、勝ったらどうなるのか頭の中で何千回も思い浮かべたね。頭の中で何回シャンパンファイトしたんだろう、っていうくらい(笑)。だから優勝した瞬間に『あぁ、なんかこれ知っているな』って思ったの。でもこれって凄く大事で、自分がそうなるって思っていないと実現しない。自分が優勝することをどんどん考えて良いと思うんだよね。何かやりたいことがあったらそれを思い浮かべているとどんどん力になっていくし、気が付いたら自分が思い描いていた瞬間にポッっといるから。みんなも自分で何かそういうことを見つけてほしいな」(室屋選手)
「何度勝っても変わらない嬉しさだし、この気持ちは忘れたくないですね。僕もレース前に、優勝してインタビューで何を言うかまで考えちゃいます。そうすると眠れなくなるので、夜は考えないようにしていますね(笑)。MotoGPではまだ勝てていないので夢を追い掛けている途中ですが、来シーズンは優勝できるように頑張ります」(中上選手)
「優勝はね、やばいですよ(笑)。やっぱり頂点で勝つのは言葉にできないですね。チームやファンの皆と共有できるのも嬉しいです。インディ500で優勝した時は、英語も日本語も出てこなくてただただ叫びました。あそこまで叫んだのは42年前、僕が誕生した時以来だったのではないかと思います」(佐藤選手)
この他にも様々な質問が飛び出し、約1時間30分とボリュームたっぷりなトークセッションとなりました。このイベントを通して、参加した子供達の夢への扉が少しでも開きますように!
そして最後に、参加した子供達へ素敵なメッセージが送られましたよ。
「本当に不可能なことはないです。自分の気持ち一つだけなので全身全霊でやってみる、挑戦してみるということを続けてもらいたいと思います。今日はありがとうございました!」(佐藤選手)
「人生一度きりなので色々な事にトライして、みんなの才能を発揮できる何かを見つけてほしいなと思います。本日はありがとうございました!」(中上選手)
「何か一つやってみたら良いと思うんだよね。何か達成したら次のドアがパーンと開いて、『次のステージへ行ってみよう!』って助けてくれる人が必ずいるから。やればやるほど面白い所に行けるから、みんな楽しんで、まず目の前の事を一つずつやっていってみてね!」(室屋選手)
(yuri)
【関連リンク】
ジャパン・レーサーズ・スクワッドオフィシャルサイト
https://www.breitling.co.jp/news/2018/japan_racers_squad/
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