SUVにはやっぱりM+Sタイヤというユーザー向けの新作タイヤ「ジオランダーCV G058」

●快適性を大幅に向上。「BluEarth」マークが刻印された「ジオランダーCV」

横浜ゴムはオンロード性能を重視したSUVタイヤ「ブルーアースXT AE61」を2019年12月5日に発表しました。

「なんだ、M+S系は無視か?」と思った方、ご安心下さい。しっかりと同日発表でM+Sタイヤの「ジオランダーCV G508」を発表しています。「ジオランダーCV G508」は「ジオランダーSUV G055」の後継モデルに当たります。

GEOLANDAR_CV_G058_スタイル
ストレートグルーブにギザギザが施されているのが特徴的なGEOLANDAR_CV_G058

エッジ効果を高めたサイプベースパターンや2-3Dコンビネーションサイプを採用することでスノー性能を向上。さらに4コンビネーショングルーブではウエット路面やスノー路面でのトラクションを稼いでいます。

パターンには5ピッチ・バリエーションを採用し静粛性を向上。シリカテクノロジーを駆使した専用コンパウンドによって、ウェットや降雪時など低温域の路面でも高い安定性を得ています。さらにプロファイルを新開発、より幅広でフラットな接地形状を実現し、耐摩耗性能や耐偏摩耗性能も向上しています。

GEOLANDAR_CV_G058_トレッド
ギザギザのあるストレートグルーブに数多くのサイプを組み合わせた特徴的なパターンデザインを採用。
GEOLANDAR_CV_G058_サイプ構造
サイプは2Dサイプと3Dサイプを組み合わせたもの。複雑な切り込みとすることで、ブロックの倒れ込みを防止している
GEOLANDAR_CV_G058_コンパウンド
シリカとそれを分散させる材料の配合により、理想的なコンパウンドを作り出している

「ジオランダーSUV G055」と製品を比較すると、ウェット制動性能で12%、ウェット操縦安定性で13%向上。ロードノイズは34%、パターンノイズは9%低減し、快適性を大幅に向上しています。

GEOLANDAR_CV_G058_性能図
ロードノイズについては突出して性能向上が図られているGEOLANDAR_CV_G058

M+Sタイヤにはタイヤラベリング制度が適用されないのですが、横浜ゴムでは今回の「ジオランダーCV G508」が低燃費性能が高いということで同社の低燃費タイヤに使われる「BluEarth」マークを刻印したうえで、グランドツーリングタイヤという呼び方をしています。

GEOLANDAR_CV_G058_サイズ票
2月から順次各サイズがリリースされていく
GEOLANDAR_CV_G058_装着
ジャオスのホイールとの組み合わせでは、力強いスタイリングを実現

GEOLANDAR_CV_G058_イメージ

(文/写真・諸星陽一)

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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