●大幅改良したラグジュアリーSUVの元祖・レクサスRXは洗練度が向上
レクサスRXはグローバルで展開するSUVモデルです。
もともと、2代目までは日本ではハリアーとして展開されていたモデル(現在は分派しています)。このハリアーは高級SUVの先駆け的モデルでしたから、今、世界中で大ブレイク中のラグジュアリーSUVの元祖といえます。
現行モデルは2Lターボエンジンと3.5Lハイブリッドの2つのパワーユニットをラインナップ。通常モデルの2列シート5人乗りのほか、3列シートのロングボディを持つ7人乗り仕様の2タイプをラインナップしています。駆動方式はFFと4WDの両方が用意されています。
この、最新モデルをチェックしました。2019年秋に行われたマイナーチェンジに際して前後のバンパー造形を大きく変更しています。
また特徴的なスピンドルグリルの内部を構成するパーツについても横基調のものから、L字形ブロックによるものへと変更しています。
ヘッドランプは従来よりも鋭い形状にしています。また、リアコンビネーションランプについても点灯部の造形を大きく変更しました。
インテリアについてはセンターにセットしたナビゲーションモニターを、直接操作できるタッチディスプレイ型に変更。充電用のUSBソケット増設など、時代に合わせたアップデートが施されました。
シートについては3列シートモデルの450hLに関して、2列目にキャプテンシートの仕様が設定されています。
また3列目についてはこれまでポジション固定でしたが、荷室容量に合わせてセット変更できる2ポジション制となりました。
今回、3列シート仕様であるRX450hLに試乗します。
このモデルの全長は5000mm、全幅は1895mmで、全高は1725mmとかなり大柄なものです。
ちなみに2列目仕様では全長は4890mmとなります。
RXはマイナーチェンジでボディと足回りに関して大幅な変更が施されています。
ボディではスポット溶接の打点を大幅に増やすと同時に、生産過程で使用する接着剤の使用範囲を大きくアップしました。これによって基本となるボディ剛性が大きくアップしています。またハブベアリング剛性を高めるなどして走りの素養を高めているのです。
サスペンションにもショックアブソーバーにフリクションコントロールダンパーを追加し、初期の細かな入力からしなやかに動くような変更がなされています。これらによってRXは従来より、さらに滑らかな乗り心地を実現していました。
現行モデルがデビューしてから比較的年次の経過しているRXですが、今回の改良によって一気に洗練度をアップしてきました。RX450hLの価格は796万円です。
(写真・動画・文/ウナ丼)