3度のセーフティカー導入で大混乱のレース2を制したのは、GT500初優勝のあのドライバー!【SUPER GT・DTM交流戦】

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●ミッドシップNSX-GT最後のレースでホンダのドライバー達が魅せた!

富士スピードウェイで開催された「AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT×DTM Dream Race」。24日の日曜日にはレース2の予選と決勝が行われました。

開催期間中は生憎の空模様にもかかわらず、延べ51,800人以上のモータースポーツファンがサーキットに訪れ、日欧レース界の歴史的な一歩となるドリームレースをその目に焼き付けました。

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MOTUL MUGEN NSX-GTの中嶋大祐選手がウェットコンディションでトップタイム!

前日の夜から降り出した雨は明け方まで残り、レース2の予選は朝9時から、前日同様ウェットコンディションで行われました。

この予選でポールポジションを獲得したのは、金曜のフリー走行でマシンが大破し、急遽開発車両をラッピングして参戦した#16 MOTUL MUGEN NSX-GTの中嶋大祐選手。父である中嶋悟監督の「雨の中嶋」を彷彿させる、ウェットコンディションでの予選トップタイムとなりましたが、予選後のインタビューで中嶋選手は、このレースを最後にレーシングドライバーを引退する事を発表しました。

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2日連続で2番手タイムのデュバル選手がポールポジションからスタート

車両変更に伴うペナルディで16号車は5グリッドの降格となり、代わってポールポジションからスタートとなったのは2006年から6年間スーパーGTにホンダ陣営から参戦し、2010年にはシリーズチャンピオンを獲得した経験を持つ#28 BMC Airfilter Audi RS 5 DTMロイック・デュバル選手。そしてフロントローにはそのデュバル選手の古巣Nakajima Racingの#64 Modulo Epson NSX-GTナレイン・カーティケヤン選手が並びました。

3番手にはレース1で3位表彰台を獲得した#1 RAYBRIG NSX-GT山本尚貴選手、4番手にはDTM勢トップとなる2019年DTMシリーズチャンピオン#33 Audi Sport RS 5 DTMレネ・ラスト選手が入りセカンドローまでをスーパーGT勢とDTM勢が分け合う形となりました。また5番手スタートとなった、レース1で2位表彰台を獲得した#17 KEIHIN NSX-GT塚越広大選手を含めて3列目までをNSX-GTとAudi RS 5が独占しました。

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ドライコンディションでレース2がスタート!

そして迎えたレース2決勝。時折青空が雲の隙間から覗き込むほどに天候は回復し、全車スリックタイヤでのガチンコバトルに観客の期待も膨らみます。レース1同様14時26分に2周のフォーメーションラップからインディ方式のローリングスタートで55分+1周の決勝がスタート!

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2周目のストレートでカーティケヤン選手がデュバル選手をオーバーテイク

すると2周目の1コーナーでカーティケヤン選手がデュバル選手をオーバーテイク、首位に立つとその速さのまま後続を引き離します。デュバル選手はそのままポジションを落としていき、7周目にはタイヤバーストによるピットインで最下位まで順位を落としてしまいます。また、同じAudiのラスト選手もホンダの2台、中嶋選手と塚越選手にオーバーテイクされ、4周目にはNSX-GTが1位から4位を独占します。

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早めのピットインでアンダーカットを狙ったトレルイエ選手

しかしここでコース上にタイヤバーストによるマシンのパーツが落下、その回収のためセーフティカー(SC)が導入されます。このタイミングで13位を走っていた#21 Audi Sport Japan RS 5 DTMブノワ・トレルイエ選手がピットイン。タイヤ交換を済ませアンダーカットに出る作戦を採ります。

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インディスタイルでのリスタートは大混戦に

11周終了時点でSCランが解除され、スタートと同じインディスタートでレースが再開されると、4台のNSX-GTが激しいトップ争いをしながら各車タイヤ交換のためルーティンのピットストップを消化していきます。すると19周目には最下位まで順位を落としていたトレルイエ選手がトップに浮上!この時点では作戦が成功したかに見えます。また、デュバル選手もカーティケヤン選手より前の4位までポジションを取り戻します。

ところが20周目、いい位置につけていたラスト選手のタイヤがバースト。ここで残念ながら周回遅れとなってしまいます。この影響でこの日2回目のSCが導入されます。

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この日3回目のインディスタート

25周終了でSCランが解除されると、全車一斉にフルスロットルでコーナーに突っ込んでいきます。この大混戦の中、好調のNSX-GTの3台、中嶋選手と塚越選手、そして#8 ARTA NSX-GT野尻智紀選手の3台が100Rで接触、コースアウトし塚越選手と野尻選手はリタイヤとなってしまいます。この後ルーティンピットを消化しトップを走っていたトレルイエ選手が再度ピットインし、カーティケヤン選手が再びトップに。その翌周には13コーナーでレクサス5台とニッサン2台が絡むクラッシュが発生し4台がリタイヤとなります。ここでこの日3度目のSCが入りそのまま55分が経過。SCランが解除されラスト1周の超スプリントバトルとなります。

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スーパーGTとDTMが表彰台を分け合った

カーティケヤン選手はそのまま逃げ切り、日本でのレース参戦7年目にして初めての優勝をこのドリームレースで飾ることになりました。2位には終始堅実な走りでファイナルラップにはデュバル選手と壮絶なバトルを魅せた#11 BMW M4 DTMマルコ・ヴィットマン選手が自身の誕生日を表彰台で迎えることになりました。

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BMWの皆さんもこの交流戦を楽しんだ様子でした。来年また会いましょう

慣れないインディスタートの接近戦もあり終盤は接触など荒れたレース展開となりましたが、来シーズンからスーパーGTでも本格的に導入される共通技術規則「CLASS1」の下で開催された今回の交流戦。エアロ開発の違い(CLASS1+α)やDRS、プッシュ・トゥ・パスの有無など、完全に同じ条件でとはなりませんでしたが、レースとしては日欧5大ワークスの対決ということもあり非常に見応えのある2日間になったのではないでしょうか。

来シーズン以降もこの交流戦が日欧両国間で継続的に開催されて欲しいと思うと共に、スーパーGTやDTMのシリーズ戦にもお互いのマシンが参戦してアツいバトルを我々ファンに見せてくれる日が来ることを願っています。

(H@ty)

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https://clicccar.com/2019/11/24/932947/

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