嫉妬させる「軽」、ホンダ・N-WGN【注目モデル「水瀬琴音」とドライブデート!? Vol.18】

●「だって、自分で運転して出かけるのが楽しいんだもん。」

ふと、本当に使いやすい軽自動車ってどんなクルマかなと考えるときがある。

水瀬琴音とホンダNワゴン
水瀬琴音さんとホンダNワゴン

たとえばスーパーハイトと呼ばれる背が高くてスライドドアを組み合わせた軽自動車は室内が驚異的に広いから後席に乗る人にはうれしい。スライドドアで乗り降りもしやすいし、子育てファミリーにも便利なパッケージングだ。

水瀬琴音とホンダNワゴン
リアシートを前にスライド

でもどうだろう。後席に人を座らせることが少ない人にとっては、ベストな選択肢なのだろうか。スーパーハイトワゴンの実用性は高い。だけど、背が高いゆえに横風に弱いとか、重くて加速や燃費性能にハンデを背負っているとか、重心が高いゆえに旋回能力も高くないとか、ネガティブな部分もある。

もちろん何より実用性が大切という人にとっては最適な選択肢となるだろうか。だから、誰もが右へ倣えでスーパーハイトワゴンを選ぶ必要はないんじゃないだろうか。

水瀬琴音とホンダNワゴン
リアシートを後ろにスライド

そんなことを思ったのは、彼女が自分の軽自動車としてスーパーハイトワゴンタイプではなく、それよりも背が低く“ハイトワゴン”と呼ぶジャンルのNワゴンを選んだからだ。

水瀬琴音とホンダNワゴン
走るNワゴン

ハイトワゴンの素晴らしいところは、すべてのバランスがいいことである。室内の広さも、機能性も、燃費も、運動性能も、そして運転しやすさもだ。

水瀬琴音とホンダNワゴン
Nワゴンのエンジン

スーパーハイトワゴンが後席重視なのに対し、ハイトワゴンは実用性まで含めたドライバー主体のパッケージング。後席優先ならスーパーハイトのほうがいいけれど、ドライバーを第一に考えるならハイトワゴンのほうがいい。

水瀬琴音とホンダNワゴン
Nワゴンのリアビュー

ところで、彼女が買ったNワゴンに触れてみてちょっと驚いた。実用面においてライバルにはない配慮が行き届いているのだ。

たとえばフロントドアの開口部は、足元を見ると床面とドア開口部がフラットで乗り降りの際に足の動きがとても楽。細かいことだけど、ライバルにはない工夫だ。

水瀬琴音とホンダNワゴン
Nワゴンの運転席

また、インパネの作りも奇をてらった部分はないけど実用的。シフトレバーは最小限の腕の動きで済むように位置と角度が絶妙だし、スマホを充電するためのUSBがふたつも標準装備されている(仕様によっては3つ)。さらに、助手席前の大型トレーはスマホを置いても走行中に滑らないよう、左右方向に対してはストッパーとなるわずかな突起を作り、前後方向に関しては“凹”状に中央を窪ませるなど細かいアイデアを盛り込んでいるのだ。

水瀬琴音とホンダNワゴン
後席の水瀬さん

さらに、リヤシート下には大きなトレーもあってこれもNワゴン以外にはない装備。樹脂のトレーだから濡れた長傘も置けるし、汚れたら外して水洗いできるのもおもしろい。さらに、荷室は床が低くて大容量なのに加えて上下を仕切る取り外し式のボードを備えるから、効率よく荷物が積めるのも頼もしい。日常生活に便利な工夫が盛りだくさんなのだ。

「だってね、見た目がかわいいうえに乗り降りが楽で、運転だってしやすい。荷物だってたくさん積めるよ」

彼女もNワゴンを気に入っているようだ。

水瀬琴音とホンダNワゴン
Nワゴンの荷室まわり

今日だって、せっかくの休日なのにボクを置いて一人でドライブに出かけている。彼女がはじめての愛車としてNワゴンを選らんだことによってひとつだけ残念なのは、ボクと一緒に出掛ける機会が減ってしまったことだ。

「だって、自分で運転して出かけるのが楽しいんだもん。」

そんな彼女にとってNワゴンは、新しい彼氏のようなものかもしれない。なんだか妙な気分だけど、これってジェラシーなのか?

(文:工藤貴宏/モデル:水瀬琴音/ヘア&メイク:東なつみ/写真:ダン・アオキ)

この記事の著者

ダン・アオキ 近影

ダン・アオキ

15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。
諸行無常の響きあり。主に「女性と車」をテーマにした写真を手がけ、『clicccar』では「注目モデルでドライブデート」の撮影をさせていただいております。感謝。
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