スポーツモードで真価を発揮する、大人のスポーツクーペ【レクサスRC F試乗記】

■上質なスポーティクーペからスポーツカーへ!! 走行モードで急変するキャラクター

2019年5月にマイナーチェンジを受けたレクサスRC F。

「公道からサーキットまでシームレスに走りを楽しめる」という開発テーマを掲げ、軽量化や空力性能をはじめ、パワートレーン、タイヤ、サスペンションなど多くの領域に手が入れられ、常用域での軽快な走りと限界域における優れた操縦安定性を実現したとしています。

レクサス RC F
レクサス RC Fの走り

具体的には、マイナーチェンジでありながら約20kgの軽量化を果たしています。さらに、レスポンスに優れたハンドリングと限界領域でのコントロール性向上を目的に、トレッドパターン1本1本のコンパウンド材質までこだわった新開発タイヤも搭載されています。

レクサス RC F
トレッドパターン1本1本のコンパウンド材質までこだわって新開発タイヤ

ほかにも、エンジンマウント、サスペンションメンバーブッシュ、ステアリングラックブッシュなどの剛性を高めたことで、サーキット走行などにおいても優れた操縦安定性を確保。

■ド迫力の「Performance package」装着車

5.0L V8エンジンを積むRC Fは、NAならではのリニアな加速フィーリングを際立たせるため、エンジン出力を向上させるとともに、エアクリーナ-形状変更による吸気性能向上とスロットル制御の改良によりアクセルレスポンスを向上。

レクサス RC F
481PS/535Nmを誇る5.0L V8エンジンを搭載。トランスミッションは8速AT

また、ディファレンシャルのローギヤ化を図ることで、サーキット走行におけるアクセルでの車両コントロール性を向上させ、街乗りの際にも軽快な走りを演出しています。

レクサス RC F
レクサスRC F「Performance package」

さらに、試乗車にも装着されていた「Performance package」の新開発も注目ポイントです。

エクステリアに目を惹くCFRPを使ったカーボンフロントスポイラー、カーボン大型ロッカーフィン、カーボンエクステリアパーツ(エンジンフード/ルーフ)が採用されたのをはじめ、軽量鍛造アルミホイール(マットブラック塗装)、チタンマフラーを用意。

ほかにも、専用装備のカーボンパーテーションブレース、カーボンセラミックブレーキ、非常に目立つ存在のカーボンリヤウィング(固定式)が採用され、従来型比約70kgの軽量化を実現しています。

レクサス RC F
ブレーキの制動力は強力そのもので、タッチもに上々

また、ディスクローターはリヤもフロントと同径の380mmとし、さらに高い制動力を追求。レッドブレーキキャリパー(前後)は「Performance package」であることを主張。

専用のカーボンリヤウィング(固定式)は、標準仕様に採用されているアクティブリヤウィング以上のハイダウンフォースとロードラッグを実現し、高速走行時の安定性と高速域の伸び感を両立するそうです。

レクサス RC F
レクサス RC Fのインパネ

今回の試乗は天候と時間の都合で街中中心になりましたが、走行モードが「ECO」「NORMAL」モードであれば、引き締まった乗り味でありながも日常使いしやすい乗り心地の範囲内に収まっていて「公道からサーキットまでシームレスに走りを楽しめる」という開発コンセプトが十分に伝わってきます。

見た目は派手ですが、静粛性や乗り心地はレクサスの高級クーペにふさわしい質感を備えています。

レクサス RC F
抜群のフォールド性とラグジュアリーなムードが漂うフロントシート

一方で、走行モードを「SPORT S」モードにすると、走りはグッと鋭くなり、「SPORT S+」にすると、繊細なアクセルワークでないとホイールスピンしながら強烈なダッシュを披露。

足まわりも引き締まり、ボディコントロール性も一段と高まるような印象。タウンユースでは先述したように「ECO」「NORMAL」でゆったり流し、ワインディングなどで走りを楽しむ際には、「SPORT S」くらいまでが扱いやすそう。

後輪左右の駆動力を最適に電子制御する駆動力制御システムの「TVD」もオプション設定されていますから、サーキット走行を見据えている方はぜひ装着したいところ。

レクサス RC F
大人だと非常用の域を出ないが後席も用意

「ECO」「NORMAL」モードではジェントルなスポーティクーペ、「SPORT S」モード以上でスポーツカーに変身するRC F。

価格は10,400,000円~と、高級スポーツカーそのものですが、5.0L V8という大排気量NAエンジンの爽快な加速フィール、しかもFRスポーツという意外に希少な銘柄といえますから、手が出る方は今のうちに乗っておく手もありそうです。

(文/塚田勝弘・写真/井上 誠)

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