【サーキット女子に聞いたモータースポーツの魅力】その10・南香織さん「名プロデューサーが感じる一番の喜びとは?」

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●レースクイーン卒業後の一つのモデルを確立した功労者

とかく男の世界と思われがちなモータースポーツの世界。ところが最近は競女カップやWシリーズなど、ドライバーを女性限定にしたカテゴリも発足するなど、モータースポーツに関わる女性も増えてきました。

そんなモータースポーツの中でも、ドライバーとしてではなく、あくまで主役を支えるかたちでモータースポーツに関わっている女性たちは、一体どんなところにモータースポーツの魅力を感じているのでしょう?そんなちょっとした疑問を、実際にモータースポーツの現場にいる女性に聞いてみようというこの企画。

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多くのトップレースクイーンを育ててきた、知る人ぞ知る存在です

記念すべき第10回目は、レースクイーンからの信頼も厚く、多くの人気レースクイーンを育ててきた名プロデューサー、知る人ぞ知るこの方、「かおりん」こと南香織さんにお話を伺いました。

── まずは南さんの経歴から教えて下さい

「よろしくお願いします。
経歴…2009年まで5、6年位レースクイーンをやってましたかね。詳しいことはあまり覚えてません(笑) 引退して2010年からは一貫してレースクイーンのコントローラー及びプロデューサーをやっています。」

── あはは、ありがとうございます。かおりんが元レースクイーンっていうのを知らない方も最近では増えてきていると思いますが、そんなかおりんがこの仕事を始めたきっかけを教えていただけますか?

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レースクイーン経験者だからこそ、レースクイーンの気持ちがわかる、一番の理解者です

「私がレースクイーンとして活動していた頃、同じくレースクイーンをしていて今でも大親友の山﨑みどり(初代ZENT Sweeties、2006-7年レースクイーン・オブ・ザ・イヤー)に、当時いろんなことを相談されてアドバイスをしていたんですね。実際(山﨑さんは)ZENT Sweeties発足から3年在籍したりと、とにかく当時から素晴らしい子で、その頃はまだ私も現役レースクイーンだったんですけど、仕事の姿勢とか、レース以外の例えばオートサロンのブースはどこが良いかなとか、マネージャーのような事までいろいろ相談されました。
そうしてアドバイスしたことがたまたま当たったこともあって大ヒットして、彼女が売れっ子になっていくのをそばで見ていてすごく嬉しくなったんですね。この時、自分は女の子が上がっていく事を喜びとするんだっていうことを初めて知りました。自分の親友がどんどん売れていくことが自分にとっても一番の喜びで、そのアドバイスができる事で幸せを感じました。」

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アドバイスをすること、支えることが自分の喜びだと嬉しいそうに話してくださいました

「この時に絶対支える側になりたいと思い、自分がレースクイーンを引退する1年前から、引退後はマネージャー(コントローラー)をやると心に決めて、レースクイーンをしながら準備を進めていました。なので引退後はその当時所属していた事務所のマネージャーになるはずだったんですけど、たまたまその年に事務所がなくなってしまったんです。
ただその後、その事務所の社長からもいろいろ手助けしていただいて、その時に今のクライアントさんや、お世話になっているイースマイルを紹介していただきました。そうして大勢の方に頑張れよと励ましてもらったり、紹介していただいたクライアントさんがいるからこそ、10年経った今でもやって行けていると思っています。
当時から、女の子が好きな事、そして毎年たくさんのレースクイーンの子達がいる中で、トップレースクイーンを育てることが喜びであることにかわりはありません。」

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これからも、どんどんファンに愛されるトップレースクイーンを育ててください

── なるほど。今のかおりんがあるのは、そうした強い気持ちとそれに共感した周りの方々の協力があってのことなんですね。ご自身含めてレースクイーンからコントローラーへの転身についてはいろいろ苦労もあったのではないですか?

「そうですね、あの当時やりたかった事のひとつにsucre(シュクレ)があったんですけど、3チームとも当時コントローラーがいなかったんです(sucreは発足当時3つのスーパーGT参戦チームの合同レースクイーンユニット)。自分もまだこの仕事を始めたばかりで人員も揃っていなくてどうしようと思った時に、同時期にレースクイーンを引退した子たちに手伝ってもらおうと単純に思ったのが、レースクイーンからコントローラーをやってもらう最初のきっかけになりました。
基本的にみんなレースも好きだし、レースクイーンを引退しても仕事できるぞ!っていうバイタリティもあったので、みんなで一緒にやろうって持ちかけて最初は3人で、今も(GAINER)sucreのコントローラーをやっている横部実佳とはその時以来ずっと一緒にやってきています。その後は毎年一人くらいずつ増えていったと記憶しています。
そもそもレースクイーン経験者はクライアントさんにも受けが良いですし、レースクイーンの事もわかってあげられる。なので全く知らない方よりお互い仕事もやりやすいし実際反響も良いんです。」

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一つのビジネスモデルを確立した功労者と言っても過言ではありません

── ひとつのビジネスモデルとして確立して、今ではその道に進みたいと思っている現役レースクイーンさんも少なくないと思います

「レースクイーンのコントローラーって、簡単に見えるかもしれないけど決して簡単ではないです。なので、誰でもできると思ってないですし、この仕事を続けられる人は尊敬するしありがたいと思っています。そして、そういう子達がもっと増えてくれればいいなと思いますし、今いる子達がお手本になって、もっと憧れられるような存在になって欲しいなと思っています。」

「それから今後はコントローラーに限らずチームマネージャーになる子も増えてほしいと思っています。その分野では今、めいめいに始まり、ももんがやかなちゃそ、れんこんの4人が頑張ってくれています。」

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今後はコントローラーと合わせてチームマネージャーも育てていきたいと話す南さん。

「レースクイーンを通じてレース業界に入ると、レースにハマる子が多いので、レースクイーンを引退したけどなにか別の道で携われることがないかなと思う子はたくさんいると思います。そしてこれからそういう子はもっと増えていくと思うので、そういう子達に新しい居場所を作るっていうのは良い事だと思うし必要な事だと思っています。」

── そうですね。そういう子達が増えてモータースポーツも更に盛り上がってくれることを僕も願っています。では最後に、モータースポーツファンの方々にメッセージをお願いします

「レースクイーンに限らず、レースって一回ハマると抜けられなくなるので、その中でも一つの視点からだけじゃなくて、いろんな側面を楽しんでもらえたらなと思います。レーシングカーそのものやチーム、スポンサーさん。ドライバーさんやメカニック、チームスタッフ。いろんな視点がある中でレースクイーンもその視点の一つとして目を向けてもらえたらとても嬉しいです。」

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いろんな視点でレースを楽しんでもらいたいと話してくれました

サーキットはもちろんレースをする、見る場所ですが、それと同時に人が育つ場所、そして華やかな世界に羽ばたいていく場所でもあるっていうことを気づかせてくれた今回のインタビューとなりました。ぜひ皆さんも、自分の注目している事以外のことにも少しだけ目を向けてみると、新たな楽しみが見つかるかもしれません。そんな楽しみをサーキットで見つけてもらえる事を、筆者も願っています。

それでは次回もお楽しみに!

(H@ty)

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