●ランキング2位がQ1落ちの波乱の展開
11月2,3日にツインリンクもてぎで開催の「2019 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT 250km RACE」。11月2日はその予選が行われました。
GT300クラスのポールポジションは参戦以来初めてのポールポジションとなった720号車 McLaren 720S。
予選Q1でトップタイムをマークしたのは11号車 GAINER TANAX GT-Rですが、その予選Q1の最中に大きな番狂わせがありました。
シリーズランキング2位の96号車 K-tunes RC F GT3がQ1のアタックラップに入る前に最終コーナーでコースアウト! 何とか自力でコースに復帰するもタイムは思うように伸びずにQ1で脱落ということになってしまいます。
予選Q2ではランキングトップのARTA NSX GT3が1分46秒304でランキングトップの意地を見せつつも、その後にコースレコードを塗り替えてきたのがMcLaren 720Sのアレックス・パロウ選手。
前週に開催されたスーパーフォーミュラ最終戦鈴鹿でもポールポジションを獲得するなど、急激に速さを見せ始めたパロウ選手が自身とMcLaren 720SにとってのSUPER GT初のポールポジションを獲得しました。
ピットに戻ったパロウ選手は待っていた荒 聖治選手に飛びついて喜びを露わにします。
オートポリス戦ではあと少しで優勝という強さを見せたMcLaren 720S。最終戦もてぎではどんな走りを見せてくれるのでしょうか。
また予選2位はリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが入ります。しかしポールポジションを獲得しなければチャンピオン争いから脱落というポイント差であったために悔しさが募ります。
予選3位にはLEON PYRAMID AMGが入りました。
予選終了時点でランキングトップのARTA NSX GT3は予選5位。ARTA NSX GT3の前にチャンピオン争いで絡むライバルはいません。ARTA NSX GT3はチャンピオンにまた一歩近づいた、というカタチとなった予選です。
決勝レースはスプリントレースともいえる250㎞。タイヤ無交換作戦を考えるチームもあることを考えると、大きなドラマが潜んでいるとも言えます。その決勝レースは3日の13時30分にスタートです。
(写真:松永和浩、高橋秀彰 文:松永和浩)