リアルタイムでキャラクターと会話。メガウェブでお出迎えするキャラトーカーがコミュニケーションの形を変える【東京モーターショー2019】

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●モーションキャプチャー不要の簡単操作ながら、表情の変化を感じてコミュニケーションできる

東京モーターショー2019トヨタ・メガウェブで開催されているFUTURE EXPOに立ち寄ると、真っ先に出迎えてくれるのが「キャラトーカー」です。

ネコ、ウサギ、パンダの愛くるしいキャラクターと、しっかりした会話を楽しむことができるこのシステムは、株式会社電通と株式会社エジェが開発しました。顧客との会話に特化した接客キャラクターとして、新たなコミュニケーションの形を提案しています。

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画面に映し出されたウサギの顔が、驚きのコミュニケーション能力を発揮します。

FUTURE EXPOに入国すると、左手側にマイクが3本立ててあり、マイクの正面には、ネコ・ウサギ・パンダの愛くるしい顔が動いています。

私がウサギの前を通り過ぎる時に、しっかりとウサギと目が合ってしまいました。すると、ウサギの方から「おう、お兄さん、ちょっと話していかないかい」と呼び止められました。その後、「どこからきたのか」「何をしにきたのか」「私の郷土の話」「私の声質の話」まで、ウサギの方から話を盛り上げられて、10分程度、渋い声のウサギと会話を楽しみました。

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両手、片手を振ってのあいさつや、画面に近寄ったり遠ざかったりの動きをしてくれて、臨場感の高さを感じられます。
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瞬きも行い、とても自然な表情です。

このキャラトーカーは、完全AIによる会話ではなく、人と人との会話をつなぐコミュニケーションツールです。離れた場所にいるキャラクターを操作する人と、現場をつなぎ、タイムラグの非常に少ない、リアルタイムな会話を楽しむことができます。

今回のFUTURE EXPO会場ではお笑い芸人の方がキャラクターの中に入り込み、楽しい会話を提供する役割を担っているようです。

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驚いた顔はもちろん、様々な言語で話されても、瞬時に翻訳し、外国の方ともスムーズなコミュニケーションが取れます。

会話の内容によって、キャラクターの表情が多種多様に変化し、まるでそこに人がいるような感覚で、タイムラグのない楽しい会話をすることができます。会場の様子や、目の前にいる人の情報もしっかりと届いており、電話のような音声だけの会話ではなく、実体を目の前にして、スムーズな対話ができるのが大きな魅力です。

今回、バーチャルキャラに扮していたのは、日本人のお笑い芸人の方でしたが、ウサギの隣にいたパンダは、中国語で会話をしており、もう一方のネコは英語で会話をしていました。インバウンド向けに多言語化にも対応できるシステムのようです。

キャラクターは全身ではなく顔のみの出演のため、キャラクターを操作する側には、VRキャラクターで必要なモーションキャプチャーなどの複雑な機械は必要なく、モニターとiPhoneがあれば、誰でも操作可能という簡単操作が売りのシステムでもあります。今回のように、イベント現場の最前線にお笑い芸人の方が行くことがなく、遠隔操作で楽しいコミュニケーションを行うことができるこのシステムは、今後のイベント運営やテレマティクスサービスに、大きな変革をもたらすでしょう。

●相手が画面の奥にいる感覚

現在、多くの自動車メーカーで採用されているテレマティクスサービスは、電話をベースにしたもので、音声によるリアルタイムコミュニケーションは可能ですが、「誰に話しているのかわからないからコミュニケーションがとりづらい」「本当に使ってもいいのだろうか、迷惑ではないのか」といった、サービス利用に対する敷居が高いのが実情です。

知らない相手に電話をかける時に緊張するように、クルマについているサービスとはいえ慣れるまでは緊張と怖さがあるのもうなずけます。

このようなテレマティクスサービスの中にもキャラトーカーを搭載することで、実際に案内をしてくれるコンシェルジュの表情を疑似的に見ながら会話ができることは、テレマティクスサービスの利用しやすさにつながっていくでしょう。相手の目を見て話す、相手の表情を感じて話すという、日本人が重きを置くコミュニケーションの方法は、電話のような形態ではとりにくく、意思が伝わりにくく、トラブルが多く発生するのも事実です。

利用者、提供者が実際には顔を合わせずとも、目の前でしっかりとコミュニケーションをとっているように感じられる、このキャラトーカーのシステムは、今後の車両間通信を用いた、クルマの中でのコミュニケーションで、重要な役割を担っていくでしょう。

(文:佐々木 亘)

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