●快適性を重視したフルカバーボディの超小型電気自動車「e-Apple」
クルマ買取りのアップルは東京モーターショーで超小型電気自動車「e-Apple」の販売を開始すると発表しました。
家庭の100V電源で充電できる超小型マイクロEVであるe-Appleは、最高速度55km/hの原付き四輪登録の一人乗り電気自動車となっています。
運転には普通自動車運転免許証が必要となります。このタイプのマイクロEVは様々なタイプが試乗に登場していますが、e-Appleは快適性を重視したフルカバーボディタイプでグラスルーフやパワーウインドウなどを備えます。
中国のJIAYUAN社製となるe-Appleですが、同系車種はすでにアジア全域そしてEU諸国への輸出もされており、グローバルに見ると数万台が走っているとのこと。
この小さな車体でも日本以外では2名乗車として販売されています。しかし日本では法規上1人乗りとなるため運転席の横には広大なラゲッジスペースが設けられます。
グローバル市場で成功を収めたマイクロEVは日本進出のために1人乗り・100V充電という日本仕様を設定してきたのです。
これまでマイクロEVの最大の問題点は販売拠点と整備などのサービス拠点の少なさで、本来普及するべき郊外や地方の過疎地に訴求することが出来ませんでした。しかしクルマ買取店のアップルが専売契約を結んだことにより日本全国にその拠点を設けることが出来ています。
中国からこの東京モーターショー2019に訪れた製造元のJIAYUAN社代表も「日本市場に大きな期待を寄せている」と語ります。
2020年はいよいよ…いや、やっと本格的なマイクロEVの時代がやってくる群雄割拠の時代となりそうです。
(写真・文・松永和浩)