マイナーチェンジしたマツダ・CX-8の特徴、2列目パワーシートの操作感はどうだ?【東京モーターショー2019】

■モーターショーに合わせてCX-8の商品改良を発表、受注開始。発売は11月28日から

マツダの3列シートのクロスオーバーSUV「CX-8」が商品改良を実施しています。そして、東京モーターショーのマツダ・ブースには、その改良版CX-8が展示されています。

展示されているのは、マイナーチェンジに合わせて登場した特別仕様車「Exclusive Mode」。2.2Lディーゼル4WDのメーカー希望小売価格は消費税込み494万5600円という実質的な最上級グレードです。

MAZDA CX-8 POWER SEAT
2列目シートの電動スイッチ(シート側面側)

展示されているCX-8の後席ドアを開けると見慣れないスイッチが目に入ってきます。なんと、この特別仕様車には『スイッチ操作で2列目シートバックが倒れ、シートが前方にスライドする電動ウォークイン機能』が備わっているのです。

せっかくの機会ですから、ボタンを押してみるとゆっくりとシートがスライドして、シートバックがパタリと前方に倒れて3列目へ乗り込むための空間を生み出します。ちょっと時間がかかるような気もしますし、シートバックを戻すときは手動となっているのは気になりますが、ボタンひとつでシートが動くという機能自体は500万円近いクルマにふさわしい高級感があります。

また、3列目から降りるときにも電動ウォークイン機能が使いやすいよう、シートバック背面にもボタンが配置されるという気配りもうれしいポイントです。

MAZDA CX-8 POWER SEAT
2列目シートの電動スイッチ(背もたれ側)

この特別仕様車には、『シートの前後スライドと背もたれの角度を調整できる2列目シートの電動スライド&リクライニング機構』や『2列目シートのアームレスト付コンソール』も専用装備として与えられています。さらに『シートと体の間の空気を吸い出して、蒸れや熱のこもりを解消する2列目シートのベンチレーション機能』が備わっているのも見逃せません。

MAZDA CX-8 SEAT HEATER
2列目シートにはシートヒーターやベンチレーション機能も設定

LLクラスのミニバンを思わせる贅沢な2列目シートへと進化したCX-8。マツダの多人数乗車モデルを狙っているユーザーにとって、あこがれの存在としてますますバリューを高めたといえそうです。

●MAZDA CX-8 XD Exclusive Mode 主要スペック

車両型式:3DA-KG2P
全長:4900mm
全幅:1840mm
全高:1730mm
ホイールベース:2930mm
車両重量:1920kg
乗車定員:6名
エンジン型式:SH-VPTS
エンジン形式:直列4気筒DOHC16バルブ直噴ディーゼルターボ
総排気量:2188cc
最高出力:140kW(190PS)/4500rpm
最大トルク:450Nm(45.9kg-m)/2000rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:15.4km/L (WLTCモード)
メーカー希望小売価格(税込):4,645,600円

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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