松永 和浩 
●東京モーターショーに「東京オートサロン」ブースが初出展
東京モーターショー2019で東京オートサロン2020開催記者会見が行われました。
東京オートサロン2020は2020年1月10～12日まで千葉県の幕張メッセで開催される日本最大の自動車アフターマーケット展示会、というよりもあらゆる自動車文化を内包する一大エンターテーメントイベントです。
日本を代表するレースアナウンサーのピエール北川さんが司会となって開始された開催概要記者会見では、日程や会場のほかにキービジュアルなどが公開されました。
キービジュアルは新進気鋭の絵師、石川真澄さんによるもので、兜を日本で行うイベントであるため昔の移動手段である馬に乗る武者の「象徴」として引用。
兜の装飾として現代の車のパーツを使用しイベントの特性や再構築、いわゆるカスタマイズの今昔感を落とし込みながら新たに別のものに作り変えていく意味合いを示唆。また、ドクロは「入れ物」としての引用であり、ヒトとも言えるとのこと。命の大切さを 連想させる縁起の良い物でもあり人生の意味深さを想起させるために使用。
そこに絡む蛇は「再生」を意味し、カスタム的意味を添えそこに新たに宿る（再生）という意味も含んでいるとのこと。
事務局長の坂井正治氏は、
「時代の変化に合わせて進化を続けてきた「東京オートサロン」は、今日では国内外の主要自動車メーカーが一堂に会し、コンペ ティションを行う場としても機能しています。このような経緯から、2016年からは「東京モーターショー」の主催団体である一般 社団法人日本自動車工業会様に後援に加わっていただき、相互協力体制の構築が進んでいます。
今回の「東京モーターショー」では、日本自動車工業会様のご尽力によって「東京オートサロン」ブースの初出展が実現しました。 これは、両者のこれまでのコラボレーションの成果であり、自動車業界・カーカルチャーのさらなる発展という共通目的の実現 に向けた取り組みを進めるうえで極めて重要な機会でもあります。「東京オートサロン」は今回の「東京モーターショー」でカスタムカーの楽しさをより幅広い層に訴求しながら、同展の盛り上げに最大限協力してまいります」
とコメントしました。
さまざまなコンテンツが用意される東京オートサロン2020ですが、その中でも特に注目なのは「SUPER GT AUCTION@TOKYO AUTO SALON」。コレクタブルカーを主体とした「BHオークション」と日本最高峰のレースシリーズ「SUPER GT」との共催による、日本初の「レーシングカー・オークション」です。
往年の名マシンからラリーカー、最新のGT3マシンに至るまで、10台以上のバラエティに富んだレーシングカーで東京オートサロンの初日にオークションが行われます。展示されている「ポルシェ935K3」の予想落札価格は1億5,000万円前後とされ、世界中の裕福なレースカーマニアが高額な競り合いを繰り広げる迫力ある展開が期待されます。
また東京オートサロン2020のイメージガールが紹介され、今年は講談社の漫画「MF GHOST」のイメージガールでもあるMFGエンジェルが起用されます。
これから開催に向け様々な続報が続く東京オートサロン2020。来年の1月の幕張メッセは熱く盛り上がることでしょう。
（写真・文：松永和浩）
