イケメンな顔に注目! 本格オフ走行も楽しめるヤマハ・テネレ700が日本初お披露目【東京モーターショー2019】

■スマート&ジェントルなイケメンアドベンチャーモデル

 シンプルかつスリムなボディに689ccの水冷直列2気筒270度クランクエンジンを搭載したアドベンチャーツアラー「テネレ700」。ヨーロッパではすでに発表され、発売も開始されたモデルが日本初登場となりました。

テネレ700のフロントビュー
スマートかつシャープなデザイン、大きすぎないサイジングもポイント。

 この上のクラスには1200ccエンジンを搭載したスーパーテネレというモデルがあるのですが、もう少し小柄なモデルが欲しいという要望が多く寄せられていたそうです。そうした声に応えるべく登場したテネレ700は、ライディングポジションの自由度の高さや耐久性と整備性の高さ、そして荷物積載時の優れた適応力など、オフロード、アドベンチャー、ツーリングといった要素をバランス良く融合させたモデルとなっています。

テネレ700
ダカールラリー参戦マシンを思わせる軽快なデザインが目を引きます。

 特徴は、本格的なオフロードライドが楽しめる倒立サスペンションの搭載やリヤサスペンションまわりの作り込み、ダウンマフラーなど。エンジンはMT700やXSR700の流れを汲む700ccの2気筒エンジンをベースとして、テネレ用に設定が行われ、パワフルな走りを可能にしています。

サスペンション
フロントは倒立サスペンションを採用。
ブレーキ
ブレーキにはABSも備わるが、ラフロード走行時にはABSをカットすることも可能。
マフラー
シャープなボディにマッチするスポーティなデザインのマフラー。サウンドへの期待も高まる。
エンジン
スポーティな走りを楽しむことが可能な689ccの水冷直列2気筒のエンジンを搭載。

 個性的な4灯のヘッドライトは、このモデルから採用され、印象的なフェイスを作り上げています。またカラーリングもヨーロッパでは3種類が用意され、日本仕様も同じになる予定。導入時期は来年の夏で、価格は未定となっています。

フロントフェイス
4灯のLEDライトのデザインが個性を印象づけるフロントフェイスを形成。
メーター
スクリーンの形状にマッチしている縦型タイプのLCDモニターを採用したメーター。

 アドベンチャーモデルはとかく日本人の体型には大きすぎる傾向がありますが、このクラスならばそこまで気負わずに楽しくかつ快適に乗れます。また、テネレ700は車格の割に軽量で取り回しやすいとう部分も魅力で、新たなアドベンチャーモデルの代表になり得る一台となっています。

シート
シンプルかつフラットなスタイルのシート。タンデムも可能。

ヤマハ・テネレ700
【主要諸元】

・エンジン:水冷DOHC直列2気筒
・排気量:689cc
・トランスミッション:6速
・車両重量:204kg
・燃料タンク容量:16L

(文・写真:安室淳一)