■マツダCX-30を彩が包み込むアートが六本木に登場
東京六本木ミッドタウンにマツダCX-30が展示されています。
といっても、ただ車両を眺めたり、乗り込んで質感をチェックするだけの展示車ではありません。
マツダがビジュアルデザインスタジオ「WOW(ワウ)」とコラボして、光によるアートをCX-30と融合させ、その写り込みなどから魂動デザインをより知ってもらうという趣旨で出展しています。
WOWは、これまでもマツダとコラボし、海外モーターショーをはじめ様々なショー会場でマツダ車がより引き立つような光を操り、会場内でブースを魅了させてきたと言います。
今回はマツダCX-30とLEDパネルをその車両の面構成が際立つように調整し、配置されています。
そのために、ミニチュアカーを用いてシミュレーション、その後、実際の写り込みなどを修正、調整しながら、都心の現場ということもあり、深夜作業の後、明け方までかけ納得いくまでセッティングを行ったとか。
そして、今回、「WOW」の於保浩介(おほ こうすけ)エグゼクティブ・バイス・プレジデント、チーフ・クリエイティブ・ディレクターと前田 育男(まえだ いくお) マツダ常務執行役員デザインブランドスタイル担当がトークショーを展開。
於保氏は前田氏に「何人もの人が作ることに関わり、その後の経済活動にも影響する自動車というマスプロダクトを数年かけて作り出すのに、そのデザインを最終的にどうやって決めているんでしょうか?」と核心を質問。前田氏は「最終的には直感です!」としながらも「長い期間ですので頻繁に迷子になりながらも、例えばこのCX-30でも、仕込みを10年単位で行い、マツダのデザイン戦略様式を組みたて、どう表現するか決めるという進化を辿って出来上がるんです」と説明。最終的には人間の感性であるものの、そこに至るには綿密な計画やブレない方向性を最初に組み立てていくことが背景にあることを物語っています。
10年という年月に驚くとともに、そこがマツダ・デザインのブランドになっているんだろうということが腹落ちした気がします。SKYACTIVの進化とともにデザインも新たな世代となっていったマツダの今後のプロダクトに期待していきたいです。
(clicccar編集長 小林和久)
<展示概要>
開催日時: 2019 年 10 月 18 日(金)から 27 日(日)の、11:00-21:00(入場無料)
場所: 東京ミッドタウン プラザ 1F キャノピー・スクエア(東京都港区赤坂 9 丁目 7-1)
展示: MAZDA CX-30(1 台)、「リフレクション」をテーマにした映像作品
公式サイト: http://www.mazda.co.jp/beadriver/event/designtouch2019/