新型ポルシェ 911に設定されるGT3ツーリングは「記録」より「興奮」を選んだ車

●伝統的なドライビングプレジャーを重視するスポーツカーファン向けのモデル

新型・ポルシェ911に設定される派生モデル、「911 GT3ツーリングパッケージ」の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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ポルシェ 911GT3ツーリング 新型 開発車両

「ツーリングパッケージ」は、最高の911と称される1973年の「911カレラRS」、通称「ナナサンカレラ」を元祖とし、伝統的なドライビングプレジャーを重視するスポーツカーファン向けのモデルです。新型でも、最速レコードを提供するのではなく、運転する興奮を提供することに重点を置いて開発されたといいます。

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ポルシェ 911GT3ツーリング 新型 開発車両

992世代GT3モデルファミリーのパワートレインには、既存の4.0リットル自然吸気フラット6エンジンの改良バージョンが搭載される見込みです。GT3ツーリングでは最高出力は550psと予想され、現行型の494psから大きくアップデートされるでしょう。現行型では、6速MTが採用されていますが、3ペダルのセットアップが新型にも適用されるかは未定だといいます。

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ポルシェ 911GT3ツーリング 新型 開発車両

キャッチした開発車両は、ボンネットフードにエアインテークを装備するなど、同じく開発中の992世代「GT3」と同じフロントエンドを持っているようです。

違いは、巨大なリアウィングの代わりに911と同じなめからなコンパクトなウィングを装備、上向きに傾斜するアクティブスポイラーが組み込まれている点です。またセンターにはデュアルエキゾーストパイプ、アグレッシブなデュフューザーも見てとれ、高性能モデルであることが実感できます。

ポルシェは「ターボ」「GTS」を始め多数の911派生モデルの発表を控えており、GT3やGT3ツーリングのワールドプレミアは2020年以降となりそうです。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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