●セアト初のEV「El-Born」の市販型プロトタイプをキャッチ
ラテンの国、スペイン・カターニャ州に本拠を持つ「セアト」が開発を進める新型EVモデル「El-Born」の市販型プロトタイプを初めてカメラが捉えました。
この新型モデルは、セアトが3月のジュネーブモーターショーにて世界初公開した「El-Born Conceptの市販型です。親会社VWの電気自動車「ID.3」で初めて採用される「MEB」プラットフォームをベースとした第二弾モデルであるとともに、ID.3とは姉妹車となります。
スイス・アルプスで捉えたプロトタイプは厳重なカモフラージュですが、ID3.と酷似したボディスタイルが見てとれます。またフロントエンドにラジエーターグリルはなく、冷却口を下部に配置、エアカーテンが組み込まれています。
コンセプトモデルと異なるバンパーデザインですが、ボンネットフードの形状、ヘッドライト、テールライトはコンセプトデザインがかなり反映されていそうです。
生産型では、64kWhのバッテリーパックを搭載し、WLTPサイクルで最大261マイル(420km)の走行を可能にします。リアにマウントされる電気モーターは最高出力204ps、最大トルク310Nmを発揮、0-100km/h加速7.5秒、電子制御された最高速度は161km/hのパフォーマンスと伝えられます。また最大100kWのDC急速充電にも対応しており、47分で0〜80%の容量を充電可能です。
運転支援システムでは、レベル2の半自立走行システムを搭載し、VW ID.3と同じドイツのツヴィッカウ工場で生産されます。ドイツ市場での価格は30,000ユーロ(約350万円)未満と予想されていますが、市販型の正式車名は確定していません。
(APOLLO)