奇っ怪な擬装に隠されたデザインは? 新型BMW M3がニュルで高速テストを開始

●新型M3のフロントグリルは超巨大化される?

BMWの欧州Dセグメントセダン「3シリーズ」に設定されるハードコアモデル、「M3 セダン」の最新プロトタイプがニュルブルクリンクで高速テストを開始しました。

BMW M3外観_001
BMW M3 新型プロトタイプ

捉えた開発車両は、これまでの偽装ネットが取り払われ、まるでビーバーの歯のような縦スラットが入ったキドニーグリルが初めて露出しています。その下にはナンバープレートが取り付けられ、細い縦スラットグリルが下部に見えている状態です。

ここで確実にわかったことは、3シリーズとは全く異なる巨大グリルが装着されることです。注目は、フランクフルトモーターショーで初公開された「Concept4」(コンセプト4)のように、上から下まで切れ目なく巨大化されるのか、ナンバープレートの位置で上下分割されるのかということでしょう。

BMW M3外観_009
BMW M3 新型プロトタイプ

注視すべきは、ナンバープレート下の垂直バーが上部グリルのバーと一致している点で、ナンバープレート後ろの横バーが本物ならば4分割され、おかしなデザインとなってしまいます。そのためコンセプト4のような斬新なデザインが採用される可能性が十分あると思われますが、いずれにしてもその正体が判明するまでもう少しです。

室内では、12.3インチデジタルインストルメントクラスタ、その横に8.8インチのインフォテイメントディスプレイを配置するほか、3本スポークのMステアリングホイールが確認できます。また2つのディスプレイの上部ダッシュボード形状は、一直線に伸びてスポーティさを演出しており、3シリーズと差別化されていることがわかります。

BMW M3 室内
BMW M3 新型プロトタイプ

フランクフルトモーターショーでCEOマルクス・フラッシュは、M3新型に3.0リットル直列6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は510psを超えると示唆しています。おそらくこれが噂の最上級「コンペティション」グレードとみられ、その下には最高出力454psを発揮するエントリーモデルや、480psを発揮するミドルグレードが設定されると予想されます。エントリーモデル以外は、8速ATと組み合わされる「M xDrive」四輪駆動が搭載されるでしょう。

ワールドプレミアは、2020年以降となりそうです。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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