公道を走れるコンセプトカー!? リアルな造りのEV「トヨタ LQ」【東京モーターショー2019出品車】

●AIエージェントや自動運転機能を搭載したコンセプトカー「LQ」

東京モーターショー2019でトヨタが出品予定のコンセプトカーが「LQ」です。AIエージェントや自動運転機能を搭載しています。

フロントスタイル
フロントには消灯時にはボディに溶け込むLEDライトを装着

バッテリーを搭載しモーターで駆動するEVで、航続距離は300km程度を想定しています。全長は4530mmで全幅が1840mm、そして全高は1480mmあります。ホイールベースは2700mmです。

リアスタイル
テールライト消灯時は金色になっている

レベル4の自動運転機能を搭載しており、これを応用して『無人自動バレーパーキングシステム』も採用しています。これは立体駐車場などのクローズド(人が往来しない)駐車場において、ドライバーがクルマを降りた後、自動でパーキングスペースに駐車してくれるというもの。

リアスタイル
リアホイールはフルカバーとされている

なお、自動運転の高い精度を利用して(そしてドライバーが乗降しなくて済むという利点をフルに発揮して)、駐車時の車と車の間隔を約20cmに収めるという高度なものとなっています。

インテリア
メーターには有機ELを採用

搭載されているAIエージェントは「YUI(ゆい)」と名付けられたものです。これは目的地の検索や案内、車両の一部操作アシストをするといった、現在の市販車にも搭載されているようなシステムのさらに一歩先を行くものです。

インパネ中央
インパネのセンターにはAIエージェントのモニターがセットされる

具体的にはユーザーの嗜好を把握して行き先を提案したり、ドライバーの現在の状態から将来の体調を予測し、先を見越して休憩をするよう勧めたりといったあたりです。

ハッチバック
リアにはガラスハッチバックを用意明智空間も確保している

ちなみに、このコンセプトモデルには前後にナンバープレートサイズの化粧プレートが付いていました。またよく見ればドアミラーは非常に現実的な造形ですし、ステアリングホイールやコラムのレバーなどは市販車のものを流用しているのか?と思うほど現実味のあるものでした。

東京モーターショー2019のコンセプトモデル
ホイールベースは2700mm

実はこのクルマ、公道のデビューがそう遠くない未来なのではないか、と感じさせる出来上がりになっています。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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