●激しいスコールにもかかわらず、予選からサーキットは大盛況
2019年10月5日、2019MotoGP第15戦・タイラウンドの予選日。予選タイ東北部、ブリーラム県にあるチャーンインターナショナルサーキットは、朝から激しいスコールに見舞われました。
レース関係者やメディア関係者用に用意された、パドックにほど近いパーキング1は冠水状態。靴が濡れるのを嫌う関係者が靴を脱ぎ、裸足で水たまりのなかを歩いて行くような状態でした。
朝一番のスケジュールはディレイとなり、スケジュールは押し気味。果たして、無事に予選は行われるか? と思われましたが、昼前には雨は止み、日差しが戻ってきました。予選は淡々と進みましたが、メインストレート上で予定されていた民族舞踊やピットウォークのイベントはキャンセルとなりました。
そうしたなか、スケジュールはオンタイムに戻り、MotoGPクラスの予選が始まりました。予選セッションの最初におこなわれるフリープラクティス4でトップタイムとなったのはペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロ(フランス)、2位にレプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケス(スペイン)、3位にモンスターエナジー・ヤマハ・MotoGPのマーベリック・ビニャーレス(スペイン)という順位。LCRホンダ イデミツの中上貴晶は16位でした。
MotoGPはフリープラクティス4の結果により上位10台が決勝グリッドの前方を決めるクォリファイ2に進出できる仕組みです。11位以下はクォリファイ1で順位を競います。クォリファイ1の1位と2位は敗者復活のようになりクォリファイ2に進出します。つまりクォリファイ2は合計12台で予選タイムを競います。
今回のクォリファイ2での上位3台は、フリープラクティス4のままで、ファビオ・クアルタラロ、マルク・マルケス、マーベリック・ビニャーレスの順。中上貴晶は順位を2つ上げ、14番手からのスタートとなります。
(諸星陽一・協力:タイ国政府観光庁)