国を挙げてのサポートで大いに盛り上がる、2019MotoGP第15戦・タイラウンド

●街中がMotoGP一色! タイの文化に触れられるイベントも用意

昨年よりスケジュールに組み込まれたMotoGPのタイラウンドがいよいよ10月5日に開催される。

タイラウンドが行われるのはタイ東北部に位置するブリーラム県のチャーンインターナショナルサーキット。日本のスーパーGTのシリーズ戦が行われていることもあり、日本人にはなじみのあるサーキットだ。

サーキットで民族ダンス
サーキット内にはタイの文化を伝えるコーナーがある

スーパーGT開催時の盛り上がりはもちろんだが、motoGP ではそれを超える盛り上がり感がブリーラム県、そしてタイ国全体に広がっている。公式練習日に当たる10月4日にブリーラム空港に降り立つと、空港ロビーでは民族ダンスが披露され、ロビーを一歩出るとそこには2頭の象が待ち構えている。

この象、訪れた観光客相手に写真撮影に応じるためにいるのだが、なんと無料だ。商売のためではなく、観光客へのおもてなしとして用意されているというわけ。

motoGP看板
街のメインロータリーに設置された大看板
motoGP
街中にはさまざまな形でイベントやキャンペーンが行われている

町中にはさまざまなバナーやポスターが飾られ、街全体がMotoGPに染まっている。まるでル・マン24時間レースやマカオグランプリ、そしてF1日本グランプリの鈴鹿市のような雰囲気にあふれている。

空港ダンス
空港ロビーでおこなわれていたバンブーダンス
空港の玄関に象
空港を出ると、そこには象が鎮座。記念写真を撮るためだ

サーキット内ではレースに関係するもの以外に観光局がタイ東北部の伝統的な産業や文化などを紹介するコーナーも設けていて、さまざまなタイの側面を楽しめる。

このタイラウンドの次は日本のツインリンクもてぎで開催される日本グランプリが待っている。

東北部の精霊
タイ東北部では精霊が大切にされている
タイのおせんべい
おせんべいのようなお菓子を焼いている様子。2つの熊手を使ってひっくり返しながら焼く。日本では見かけない方法

(諸星陽一・協力:タイ国政府観光庁)

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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