長らく慣れ親しんだ「あのクルマ達」がまもなく販売店から消える理由とは?

●自動車メーカー各社の顔でもあったモデルが相次いで生産終了へ

これまで自動車各社を支えてきたクルマ達が年内に生産を終え、国内市場から姿を消そうとしています。

トヨタ自動車では「エスティマ」(1990年〜)が10月、「マークX」(1968年〜)が12月、日産自動車では「キューブ」(1998年〜)が12月、三菱自動車では「パジェロ」(1982年〜)が8月にそれぞれ生産を完了。

各車が生産を終了する背景には電動化や自動運転などの技術開発に向け、莫大な費用を要することから、販売台数が少なくなった車種を絞り込む必要が出て来たためのようです。

トヨタ マークX
トヨタ マークX

各種情報によると「天才タマゴ」のキャッチフレーズで登場した大型ミニバン「エスティマ」はサイズが大きく、高価格だっため販売で苦戦。その後のSUV充実により、姿を消すことに。

また4ドアセダンのマークX(前身はマークⅡ)は当時のハイソカーブームに乗って販売を伸ばしましたが、セダンタイプの需要が減少したことなどから51年もの長い歴史に幕を下ろすことになり、今後は「カムリ」に統合されるようです。

日産 キューブ
日産 キューブ

小型トールワゴンの日産「キューブ」は同タイプの軽自動車台頭のため、また三菱「パジェロ」は販売台数の減少に加え、新たな歩行者保護基準への対応に向けた構造変更で投資が嵩むため。

三菱 パジェロ
三菱 パジェロ

各社共に販売車種を絞り込んで先進技術の導入やサービス向上に繋げる狙いがあるようですが、その一方で長らく慣れ親しんだクルマ達が消えて行くのは何だか寂しい限りです。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ、日産、三菱)

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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