■世界初公開! PHEVシステム&4モーター式4WDシステムを採用
●ガスタービンエンジンが発電してEV走行およびシリーズ走行が可能
三菱自動車が東京モーターショー(10月24日~11月4日)に世界初披露するコンセプトカーの情報が明らかになりました。
そのうちの1台は、なんとガスタービンエンジンを搭載したスモールサイズの電動SUV「MI-TECH CONCEPT(マイテックコンセプト)」です。
「光と影を感じながら大地を駆け抜ける電動SUV」が謳い文句で、公開された写真を見ると、オープン2シーターモデルのようです。ドアも見当たりませんが、これはコンセプトカーならではの演出でしょう。
MI-TECH CONCEPTは軽量・小型化されたプラグインハイブリッドEVシステムを採用しているのですが、発電用エンジンがガスタービンエンジンとなっているのが特徴です。ガスタービンエンジンはコンパクトなだけでなく、様々な燃料に対応しやすいのがメリットとのこと。
再び写真を見ると、リヤのガラスフードの奥にメカメカしい何かがあるようなので、ガスタービンエンジンはミッドシップの搭載を想定していると思われます。このガスタービンエンジンが発電を担うことにより、EV走行もしくはシリーズ走行が可能となっています。
駆動方式は4つのモーターから成る「クアッドモーター4WDシステム」を採用。前回のモーターショーで登場した「e-エボリューションコンセプト」のリヤに搭載された「デュアルモーターAYC」をフロントにも搭載することで、4輪それぞれに最適な駆動力を伝達します。
そして、光センサーを用いたセンシング技術により検知した様々な情報を映し出すことができる「ARウインドウシールド」もアピールポイントの一つです。ステアリングおよびブレーキ操作をサポートする運転支援技術「MI-PILOT(マイパイロット)」の採用と相まって、ドライバーに安心・安全、そして運転する歓びを提供します。
また、三菱自動車のブース内では、コンセプトカーを様々な角度や距離から見ることができるVR(ヴァーチャル・リアリティ)展示を行います。テーブル上にコンセプトカーを説明する映像が映し出され、回転、拡大、縮小、シーンの切り替えなどVRならではの演出を俯瞰視点で体験できるとのこと。会場に足を運んで、MI-TECH CONCEPTをヴァーチャルの世界でもじっくりと鑑賞してみてください。
(長野達郎)