●新型3シリーズに使い勝手をプラス。待望の「ツーリング」が日本上陸
新型BMW 3シリーズのツーリング(ステーションワゴン)が2019年9月26日から発売を開始し、11月以降に順次納車を開始すると発表されました。日本にも多くのワゴン・ファンがいるだけにツーリングを待っていた方も多いはずです。
新型BMW 3シリーズ ツーリングは、セダンと同様に最新のBMWデザイン・コンセプトが採用され、先代から5L増しの500Lという余裕のある荷室容量が確保されるなど、高い実用性、積載性を備えています。
外観は、象徴的なキドニーグリルを従来の2つのパーツに分かれたデザインから、1つのフレームで縁取られたより立体的なデザインとして、ツーリングならではのショルダーラインは流れる風を彷彿とさせる美しいデザインとすることで、より洗練されたスタイリングを実現したとしています。
一方の内装には、10.25インチのコントロールディスプレイと、12.3インチのフルデジタル・メーターパネルを搭載する新世代のコックピット・コンセプトを採用することで、機能的で先進的な仕立てになっています。肝心の荷室は、先述したように先代から5L増加の500Lに達し、後席を倒すことで、先代比10L増しの最大1,510Lまで拡大可能だそう。
さらに、テールゲート全体を開閉せずに小物を取り出せるガラスハッチを備えているほか、両手が塞がっている場合でも足の操作のみでラゲッジのドアの開閉が可能になったオートマチック・テールゲート・オペレーションを標準装備することで、高い収納性と機能性を実現。
加えて、BMW初採用のアンチスリップシステムをラゲッジ・スペースにオプションで用意されています。車両が走行を開始すると、床面からゴム製の滑り止めが自動でせり上がり、ラゲッジ内の荷物の横滑りを防止する便利な機能です。
先進のドライバーサポート機能では、新型3シリーズ(セダン)で日本初採用された「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」を標準装備。同機能は、高速道路上での渋滞時に、ドライバーがステアリング操作から解放されることで、ドライバーの運転負荷を軽減し、安全性を高めるシステムです。3眼カメラと毎秒2兆5,000億回の演算能力を持つ画像処理プロセッサーにより実現している先進安全装備で、3眼カメラと画像処理プロセッサーは、ハンズオフ機能のみならず、正確なレーンキープと、より離れた場所や広い視野での素早い危険予測を可能としています。私も何度かステアリングを握っていますが、その介入度合いの強さと正確性は現時点でトップクラスなのは間違いないでしょう。
ほかにも、アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニングが標準装備され、ステーションワゴンに多そうなロングドライブというニーズに先進安全装備の面からも応えてくれます。
さらに、「BMW 320i SE」をのぞき標準装備のパーキング・アシスタントには、リバース・アシスト機能が採用されています。車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルート(軌跡)をバックで正確に戻ることが可能です。
新型BMW 3シリーズツーリングのボディサイズは、全長4715×全幅1825×全高1470mm、ホイールベース2850mm。価格は、2.0L直列4気筒ガソリン(184PS)の「BMW 320i SE Touring(受注生産)」が4,940,000円、「BMW 320i Touring」が5,670,000円、「BMW 320i Touring M Sport 」が6,190,000円。
2.0L直列4気筒ディーゼル(190PS)で4WDの「BMW 320d xDrive Touring」が6,140,000円、「BMW 320d xDrive Touring M Sport」が6,660,000円。
2.0L直列4気筒ガソリン(258PS)の「BMW 330i Touring M Sport」が6,690,000円。そして、3.0L 直列6気筒ガソリンを積む4WDの「BMW M340i xDrive Touring」が10,050,000円です。価格はすべて10%消費税込みです。
(塚田勝弘)